太陽光発電は景気刺激策としても良くできている。

 数百万円の初期投資が必要だから、もう買いたいものは買い尽くした金持ちに金を出させる良い口実になる。

 金のないものは借金して買うことになるから、数百万円分の工業製品を買うことになり、やはり景気刺激策になるし、金融機関にとっては良い客が増えることになる。

 国民の金で景気刺激を行うわけだから、国は特に出費する必要はない。

 僅かな補助金と優遇税制だけだ。

 こういう補助金は、国が本気でサポートしてますという事を示すポーズでもある。

 年に百万世帯が買うとしたら、大体一世帯300万ぐらいとして、年に3兆円もの出費だ。

 これはかなりの額である。

 それと太陽光発電は屋根にのせるため、隣近所からすぐに判る。

 世間に対して、ウチは創電をやって、電力不足解決に貢献していますとアピールすることになる。

 自慢できるわけである。

 もちろん太陽光発電のPRになるから、太陽光発電をやらなかった世帯も考えを改めるきっかけとなり得る。

 普及率というのは、全体の10%を越えるまでは大変だが、それを越えると一気に普及するという。

 太陽光発電が100万世帯を超えると一気に普及するということだろうか。

 それとも300万世帯か?

 どちらにしても10年で一千万世帯は夢ではあるまい。

 家電業界の不況も解決される。

 良いことばかりである。