太陽光発電の都合の良い部分を考えてみると、実にたくさんあることが判る。

 それについて書いてみよう。

 今回、東電の殿様商売、いや、暴君商売が明らかになった。

 地域独占の今の電力会社の形式は、こういう一部の大会社を潤すだけだということがよくわかったわけである。

 それに対して太陽光発電は地方の中小企業が主体であるから、広く日本全体を潤す、また潤し過ぎもしない。

 原発のように一部の市町村だけを潤すこともない。

 太陽電池や付属する機械のメーカーも、日本国内はもちろん、全世界のメーカーとの競争になるわけだから、偉そうな顔をしてふんぞり返れるわけはない。

 また、都会より田舎の方が太陽光発電には便利だから、地方振興策にもなる。

 インフラが全然整っていない山奥や離島でも電気を得られるから、僻地の振興策にもなる。

 電気があれば、文化的な生活は送れるものである。

 その結果、いわゆる過疎過密の問題が幾分解消されるだろう。

 また、石油を使わないから、現在のように一部の産油国に世界のお金が集まり、結果、だぶついた金がファンドマネーとなって世界中を荒らし回ることもない。

 開発途上国が、石油代の支払いのためだけに少ない外貨を消耗することもない。

 また熱帯の開発が促進されるだろう。

 日本も石油代に莫大な外貨を使うことはなくなる。

 まあ、もちろん日本にとっては黒字を削減するための便利なものではあるが。

 またインドやブラジルのような新興大国がエネルギーの心配をすることなく発展できることも大きい。

 もちろん二酸化炭素も放射能も出さない太陽光発電は究極的にクリーンである。

 世界中にとって、エネルギーや環境問題の憂いが少なくなり、心置きなく発展できることを意味するのである。

 というように、日本にとっても世界にとっても太陽光発電とはまさに「都合の良い発電方式」な訳である。

 まだその普及には国の補助が必要だが、太陽電池kwあたりのコストが現在の半分になれば、国の補助も必要なく、太陽光発電は、世界の発電方式の主力として、飛躍していくだろう。