自国のためを第一に考えるということが間違いであるわけではない。

 しかし、自国のためにもなり、世界のためにもなるという風に選択してゆけば、世界はずっと良くなるだろう。

 残念ながら、世界には未だ世界的視野を持つ者は少ない。

 自国のことだけで必死だ。

 国家エゴと国家エゴがぶつかれば、共倒れになるだけだ。

 しかし、片方だけが国家エゴを捨ててもやはりうまくはいかない。

 それは隣に国家エゴの固まりのような国がある日本にはよくわかるだろう。

 日本という国は、今世界でもっとも国家エゴが少ない国だろう。

 少なくとも世界屈指の大国としては、信じられないぐらいに利他的に国だ。

 そのために損することも少なくないが、方向性としてはこれで正しい。

 日本は、確かに世界を正しい方向に引っ張っている。

 それに対してもっと誇りを持って良いと思える。