とまあ書くと、アメリカの白人は極悪非道みたいだが、全員そうでないことは言うまでもない。

 むしろ人種平等の理想を持っているアメリカ白人は今も昔も少なくはない。

 漂流していたジョン・万次郎に高等教育を授けたのもアメリカ白人であった。

 人種不平等を是とする国だったからこそ、それに反対する人も育ったのであろう。

 アメリカの正邪二面性はアメリカをより深く面白い国にしているとは思う。

 アメリカは、自分たちの悪行を反省する勇気と正しさを持つ国である。

 それにキリスト教は本来、神の前での平等を主張する宗教であった。

 もちろん反省などかけらもしない連中も少なくはないし、今のアメリカはそういう連中が力を持っていると思える。

 オバマの改革がうまくいかないはずである。

 ただアメリカは今も世界最強にして世界最富の国である。

 アメリカの行動が世界の運命を決めることに変わりはない。

 昔に比べて存在感が減ったとはいえである。

 アメリカが邪な国であっては世界が困るのである。