2/14に放送されたNHKのクローズアップ現代「産みたいのに産めない~卵子老化の衝撃」を見た。

 今、40を過ぎても子供を産めると思って手遅れになる人が多いという話である。

 全くその通りである。

 しかし、かつての倖田來未事件に典型的に現れているように、それを言うことさえ憚られたのである。

 倖田來未はまあ「羊水が腐る」という表現はちょっと問題だったが、それ以外は何の問題もない、まさに正しい警告だったのである。

 ところがぼろくそに叩かれ、本人も謝罪した。

 謝罪する必要など無いのにである。

 当時、中央公論だけが正しいことを書いていた。

 私も、以前、あるボードでこのことを書いたところ、「無神経な!」と非難された。

 このことを知らないで手遅れになる人が絶えないのに何を言っているのか!と思ったものである。

 それとも自分が不幸だから、他人も不幸になれと言いたいのか?とも思う。

 しかし知らない人が思ったよりも多い。

 逆に言うと、私は何故知っていたのかなと思う。

 おそらく本で読んだのだろうと思う。

 子供を産める期間は15~35歳ぐらいまでのせいぜい20年だと言うことを、中学生のうちに保健体育の時間にでも教えておかねばならない。

 いや、35では既に危ない。第一子は20代のうちに産むべきなのだ。

 というか、私は当然教えているものだと長いこと思っていた。

 全然そんなことはないと知ったときは頭が真っ白になった。

 出生率が下がるのも当たり前である。

 子供を産みたいという意思はあるのに、期限があると知らないで手遅れになる人が多いということは、その人達の分出生率が下がっているということなのだ。

 とはいえ、特にキャリア組だと就職してからはそんな暇を取るのは難しいだろう。

 とすると、ちょうど運転免許のように、高校生、大学生のうちに産んでおくという選択肢も含めなければならない。

 しかし、今の道徳では、それはとんでもない不道徳なこととされる。

 その道徳律自体を変えていかねばならないだろう。

 そうでなければ、日本の出生率が回復することはあり得ないだろう。