「訳判らんが面白い!」

 「輪るピングドラム」第1話を見ての標準的な感想だ。

 しかしなにが判らないのか?というと、何でこんなに面白いのかが判らないというのが本当ではないのか?と思う。

 そこが幾原邦彦の「演出力」が醸し出す面白さなのである。

 そこが判っていない。

 「アニメファン」という層は、前回書いた、ある程度知恵がついてきてかえって「演出力」がわからなくなっている層なのだと思う。

 幾原邦彦の演出力は、はっきり言う、世界一なのである。

 かつて世界一の監督の座にながらく君臨したタルコフスキーを凌ぐ超絶演出力、そんなものをタルコフスキーに遠く及ばない作品ばかりを見てきた「アニメファン」が見れば、「訳判らんが面白い!」になるのは当然だろうと思う。

 しかしまだ序の口である。

 振り落とされずについて行けるか?と心配になる。