キャリアーの補償金は50万円である。

 安い。あまりにも安すぎる。

 キャリアーは、恋愛にも慎重にならざるをえない。

 特に女性の場合は。

 そのマイナスがどれほどのモノか判っているのだろうか。

 それがたったの50万か。

 それでもなお、キャリアーたちがこの和解案に賛同したのは、重症の患者たちのことを考えてのことだ。

 一刻も早い解決をということだ。

 ところが国は、見苦しい小手先の引き延ばし策を出してくる。

 本当に何というか、というところだ。