ゲゲゲの女房・才能の問題

　朝の連ドラだけれど、面白くて見ています。最初のほうは見逃したけれど。

　言うまでもなく水木しげるの奥さんの視点から描いたドラマです。

　大体、水木しげると言えば、やはり戦後マンガ家を１０人あげろと言われれば入る人でしょうし、しかも神様手塚治虫より年上で、戦地にも行って左手を無くして帰ってくるという傷痍軍人でと非常に特異な人です。しかもまだ生きているし。

　桁外れた天才だったからこそ、様々なハンデをはね返してマンガの歴史に名を刻めたのでしょう。

　作中で語られるのは、結局マンガというのは才能の問題だということです。

　必死で頑張って、努力して、でも足りない人々が出てきます。

　才能が足りないのですね。

　ドラマ中でも語られましたが、才能というのは残酷です。

　才能がある者はすいすいと上に上がれ、無いものはどんなに努力しても上がれない。

　当たり前です。マンガ編集部も才能がある者を探しているのですから。

　熱意のある者ではない。

　これは音楽の世界でもそうです。

　たった一度のオーディションでデビューを決めたＹＵＩちゃん。

　本人に何度拒否されてもしつこく誘ってデビューさせ、戦後音楽史に金字塔を打ち立てた浜崎あゆみ。

　一方でプロになるために必死で頑張って、でもできない多くの人たちがいる。

　才能というのは、本当に残酷ですね。