さて、日本の嫌韓について書きましたから、今度は韓国の「嫌日」について考えてみましょう。BBC調査での日本に対して韓国の肯定的64%否定的29%ですから三分の一弱は否定的なわけですね。どちらでもないは7%しかありません。日本はどちらでもない55%ですから、ここいらへんの数字の違いは日本にとっての韓国と韓国にとっての日本の、重さの違いを表しているように思えますね。

 第二次大戦後の韓国は右翼国家です。80年代まで右翼の軍事独裁政権が続いていたわけですね。ちょうど戦時中の日本のように。

 竹島を占領したのは初代軍事政権の李承晩政権です。彼らは対馬も韓国領と主張してアメリカに否定された経緯があります。いかにも右翼ですね。

 竹島の占領を日本が見逃したのは、戦後の混乱期というのもありますが、韓国の、ソ連や中国の勢力の南下を防ぐ防波堤としての役割が大きかったと思えますね。

 ソ連崩壊等によって、その役割が軽くなったことが日本において竹島問題をクローズアップさせることになったことはあるでしょうね。

 ともあれ、80年代まで軍事独裁政権であり、その間の教育が行き渡ってしまっていることが大きいでしょうね、韓国の嫌日は。

 右翼軍事独裁政権がやらかした竹島占領を、独裁政権消滅後も無理矢理正当化しようとして、韓国は国全体をゆがめてしまっているわけですね。あんな岩礁に毛の生えたような無人島のためにですね。

 つまり韓国の嫌日は韓国右翼による嫌日ということですね。

 右翼というのは、自国エゴイズムという特徴があります。自国しか見えておらず、自国に反対するものはみんな悪という考えですね。
 韓国の政府など、主だったところの発想は、まさに右翼そのものでしょうね。

 従って、他の国の右翼と共闘ということがやりにくい。国の違う右翼同士は常に反目しあうということですね。
 日本のネトウヨと韓国右翼の見るに堪えない醜い泥仕合はその例証ですね。

 軍事独裁政権が終わった後も、本来右翼にたいしてバランスをとるべき左翼ですが、韓国での左翼は「親北」なのですね。北も「反日」ですね。北は言うまでもなく極左であり、極左は極右と変わらないと言われます(北は李氏朝鮮の再来とも言われますね。金氏朝鮮でしょうか)。右翼政権も左翼政権も同じように反日が国是な訳です。

 こういう環境に育って、親日64%というのは凄い成績だと思いませんか。私は漠然と嫌日が多数派だろうと思っていましたからね。

 日本の、国家から差別されまくっていたアニメ・マンガ・J-POP等といった大衆文化の大きな力だと思いますね。

 さてと、意外にも親日派が多数派だった韓国は、今後、日本と仲良くできるのでしょうか?
 まあそのためには、国是だった竹島を手放さなければいけないわけだから、革命的な大変化が必要でしょうけれど。