ayuのニューアルバム『Rock'n'Roll Circus』を聴いて最初に思ったのが、「重い!厚い!黒い!」であった。
 そもそも浜崎あゆみというアーティストの個性はそうだ。
 2番目のベスト盤がブラックとホワイトに分かれたときに、こう思ったものだ。
 「ayuの曲にホワイトに分類できそうな曲っていくつあったっけ?」

 ayuのカラーは本質的に黒である。
 本人も後で黒白の分類は気にしないでと言っていた。
 おそらく分類してみて白と言える曲があまりにも少ないのに本人も驚いたのではないかな?
 ま、やけっぱち的に明るい歌はあるが。

 今回のアルバムは、そういうayuの個性にさらに磨きをかけたものになっている。
 確かにイギリス的だ。少なくともフランスではないな。
 今回ayuがフランスではなくイギリスでアルバム作りにあたったのは、正解だったようだ。
 ayuファンもフランスに負けずにいるようだしね。

 今後もますますこのラインで磨きをかけてほしいものだ。
 それが浜崎あゆみというアーティストだと思えますね。