韓国歴史ドラマの「善徳女王」を見ているが、面白い!!

 時代は6世紀後半から7世紀前半の新羅。つまり645年「大化の改新」があって、660年の百済滅亡、663年の白村江の戦いで倭が大敗を喫して半島から追い出される。その直前の時代なわけだ。

 日本にとっても、もちろん半島諸国にとっても波瀾万丈な時代を生きた女王トンマンと、「悪女」ミシルとの対立を軸に描いていく。

 まあとにかくこのミシルが魅力的。「悪」というより極めてマキャベリ的な性悪説の信奉者ですね。

 私生活でも夫と愛人とそれぞれの間にできた息子達と一緒に住んでいる。どういう人やねん。ドラマとしての創作だろうかと思って調べてみたら、史実はさらに凄まじかった。(まあ偽書とされる史書だけど)

 5人の男との間に子供が8人。その男の中にはトンマンの父親の真平王もいる。ちょっとしたカルチャーショックを食らってしまった。

 この新羅の時代は後の儒教に染まった朝鮮からは想像が付かないくらい女性の地位が高く、性的に奔放であったらしい。

 それとこの時代を彩る「花郎」(ファラン)。善徳女王では軍事的な組織として描かれているが、花郎が軍事的な組織だった証拠はないという。

 しかしこの花郎時代の新羅が伽耶を破り百済、高句麗を滅ぼし、唐軍を追い返して半島を軍事力で統一したのだから、何か飛び抜けた軍事的な組織があったと考えるのは妥当だろうし、花郎というのが、それに当たると考えるのは常識的な見解だと思えます。

 まあ、まだ全体の三分の一ぐらいなので、今後次第ではありますが。

 期待しています。

 あ、それと、史実に忠実なドラマではないです。脚色は激しいけれどそれが面白いですね。