気分的に言えば二人とも金メダルをあげたいけれど、それはできない。

 勝負は明日。

 しかし、この浅田真央とキム・ヨナのライバル物語は、長く語り伝えられることになるだろうな。

 奇しくも隣同士の国で、同年同月に生まれた二人が、ともに金メダルにふさわしい選手に成長するなど、こんなできすぎた偶然は二度と無いだろう。

 しかも種目は冬季五輪の花フィギュア・スケート。

 明日は伝説を目撃することになるわけだ。