昔、alanの中国ブログに、alanが自分が30,40になったときのこと、さらには50,60になったときのことを書いていたのに驚いた記憶があります。

 若く(当時は10代だったはず)、美貌に恵まれた女性が、自分がおばさん、さらにはおばあさんになったときのことまで考えているというのが驚きだったわけです。

 これは仏教思想の影響なのでしょうか。

 そして、アルバム「my life」の表題曲であり、またアルバム曲中一番人気と思える「my life」です。

 この曲は自分が生まれたときから死ぬときまでを俯瞰した歌になっています。

 人は生まれれば確実に死ぬという、誰もが知ってはいるが、正面切って向かい合おうとはしない「事実」に、alanのような、若く快活な女性がごく当たり前のような顔をして向き合っている。驚きます。

 これも仏教思想の影響が感じられます。

 alanがチベット人であり、仏教徒であるという事実を、非常に良く表現した曲になっていると思います。チベット人としてのアイデンティティはチベットフェイクだけではないということですね。