2000年4月26日にエイベックスよりリリース。オリコン第3位。
 2000年9月27日リリースのサードアルバム 「Duty」オリコン4週1位、収録

 >君を咲き誇ろう
 >美しく花開いた
 >その後はただ静かに
 >散って行くから...

 この歌は冒頭のこの詩で、人気が出れば必ず後で落ちていく芸能界の盛者必衰を描いたものだと考えられています。

 しかし、私にはその「必衰」は、ayuにとって悲しむべき事ではなく、嬉しいこと、喜ぶべき事と感じていると思えます。

 >気付けば いつでも
 >振り向けば君が
 >笑っていました

 振り向けばいつも笑っていたという何者か、それは死とか破滅、あるいは消滅というものではないだろうかと私は思えてなりません。

 そしてそれから逃げながらも魅了されている。

 笑いかけてくる「死」。タナトス。
 タナトスに魅入られた初期のあゆが伺えます。

 冒頭の詩にしても、一見すると芸能界のことを歌っているように見えますが、その実、非常に実存哲学的な内容ではないかとも思えます。

 この歌は絶望三部作と言われています。
 絶望の甘美さ、死の魅惑。
 そういうものが、感じられてなりません。