そもそもalanって誰!?というような人は少ないと思いますが、その場合はググるなりウィキを見るなりすれば基本的なことは判りますし、ブログも私などよりはるかに熱心なファンが力一杯書いてます。
じゃあおまえが今更書く事なんて無いんではないかい?と言われそうですが、色々思うこともありますので、おつきあいください。
「チベットフェイクのalan」。
こう呼んでも良いぐらいにチベットフェイクはalanの代名詞です。低音域から超高音域へ裏声を使わずに一気に上がるこの声のインパクトは凄く、これを聴いてalanファンになったという人がかつては多かったと思います。かく言う私もこの声を聴いてファンになったクチです。
しかし、デビュー曲「明日への讃歌」で、強烈に印象づけた(実際あの曲はチベットフェイクのために作られた曲と言ってよいと思う)あと、チベットフェイクはあまり表に出さなくなりました。何故でしょうか?
私見ですが、私はチベットフェイクだけのアーティストと思われることを避けたいという思いがあったように感じます。事実、その後ベルカントやファルセットなど様々なテクニックを、ごく当たり前のように(ここが重要!)使いこなす、一芸アーティストではない、多彩な実力者であるalanの姿を見ることが出来ます。
先日(11/25)発売になったセカンドアルバムでも、「明日への讃歌」的な楽曲は無く、それを非難する声も聞きます。実際、商業的に言ってもそのほうが売れたと思いますが、それはあえてやらず、alanの内面にスポットライトを当てるような楽曲が目立ちます。
あたかもalanにとって、もっとも大事なのは、その超絶歌唱テクニックではなく、その内面なのだと言うかのように。