ソチオリンピック、フィギュアスケートの競技全日程が終わりました。
まず、男子シングルの感想から。
羽生結弦選手、日本男子初の五輪金メダルおめでとうございます。
その実力があるのは十分知ってましたが、こんなに早く五輪金メダリストに輝くとは。
素晴らしいの一言。
ノービスの頃から見てるけど、本当にあっという間に駆け上がってしまった印象を受けます。
それでも、シニアに上がりたての頃は演技時間が30秒増えた為、フリーでスタミナ切れに苦しめられたり、震災の時は地元が被災して練習場所の確保もままならなかったりと、その間には苦労も多かった事と思います。カナダに拠点を移してからも慣れない地での訓練は大変だった筈。
完璧なSPでは鳥肌が立ちました。
FSではジャンプにミスが出たものの、4T、4S二種のクワドに挑戦し、かつては滑りきるのも苦労していた後半にジャンプを詰め込むという攻めの姿勢が見事に金メダルに導いた。
間違いなくこれからの日本フィギュア界をリードしていく存在。
優勝後の人気っぷりを見れば、そのスター性も明らかですね~。
前にも書いたけど、吉田秋生や山岸凉子の描く純和風美少年が抜け出てきたみたいな容姿ですもん。
そりゃ人気も出ますわ。
名前がまた素敵。弦を結ぶと書いて結弦。何となく神聖なイメージを受けるのは、多分弓を連想させるから。昔は弓の弦を弾くことによって邪気を払っていたという弦打を思い出すんですね。
─余談が過ぎました(笑)
とにかくおめでとうございます。
さしあたって次の目標は、世選金かな?
この勢いで行って欲しいです。
町田樹選手、5位入賞おめでとうございます。
五輪初出場で5位!十分快挙だと思います。
FSでは最初のクワド失敗を引き摺らず、最後まで情熱的な火の鳥を演じて見せてくれました。
町田選手の優雅かつパワフルな演技、大好きです。
腕の使い方が指先まで神経が行き届いている感じで本当に素敵なんですね。
フィギュアはスポーツと芸術両方の要素を兼ね備えた複雑な競技ですが、町田選手の場合は「芸術作品」としてのスケートを追求すると明言しています。
ナルシストだと揶揄する向きもありますが、独自の美学を持ち理想に邁進する姿は美しいと思いますよ!
でも、ほんと時々冗談なのか本気なのかわからない時があって、笑ってしまうよ。
逆バレンタイン爆笑してしまったよ。
そういうところも好きだよ。
今までの日本代表選手にはいなかったタイプで、すごく新鮮に感じる。
次の五輪でも活躍する姿を是非見たいと思います。
ライフワークとしてのティムシェル、期待してます。
高橋大輔選手、6位入賞おめでとうございます。
高橋選手には、これまでに数えきれないくらい沢山の感動を貰った。
今シーズンは不振にあえぎ、五輪派遣については色々言われたりもしただろうけど、私は五輪で高橋選手の演技が見られて本当に良かったと思う。
日本男子フィギュアを牽引してきた偉大な存在。
長い間日本代表としてやって来て、ある意味、他の日本人選手達の中心となり精神的支柱としての役割も果たしていたと思う。
高橋選手の音楽を的確に捉える踊りの才能、年々豊かになる表現力。
まさにベテランの円熟した魅力とはこういう事なんだなと教えてくれているようだった。
現役最後となるだろう大舞台。
本来の実力からすれば結果としては不本意な順位なのかもしれないけど、最後までその魅力を余すことなく魅せつけてくれた演技に僭越ながら惜しみない拍手を送りたい。
大ちゃん、ありがとう!
出来る事なら大ちゃんにはこれからもプロとして滑って欲しいです。
でも振付師としての活躍にも期待してしまう自分がいる(笑)
そしてエフゲニー・プルシェンコ選手。ロシア団体金メダルおめでとうございます。
個人での棄権は残念で仕方がないけど、満身創痍の身体でここまでやって来れたのが奇跡だと思えば、取り返しの付かない状態になる前にやめるという選択は当然のように感じられます。
だって、思い返せばバンクーバーシーズンの1年ほど前だったかに復帰の噂が流れた時は、膝の故障もある上に体型を見ればぽっちゃりで絶対無理じゃないかと思ってたのに、その後見事に復帰して五輪銀。
そして今回は腰に人工椎間板とボルト4本入れた状態であそこまで戦ったわけですから、本当に凄まじい。超人です。
奥さんの話によれば、一年前の手術が終わった段階で歩くことからまた覚え直さなければいけないくらいの大事だったとか。
才能と努力と根性と、あとどれだけのものがあればプルシェンコになれるか?多分誰にもなれないと思う。
31歳。今回を含め4度の五輪に出場。個人で2つの銀メダルと1つの金メダルを獲得し、チームロシアの一員としてフィギュア団体戦初の金メダル獲得に貢献。
皇帝の引退で、ひとつの時代に幕が降ろされた感があります。
これからフィギュアスケートがどうなっていくのかはわかりませんが、選手としては「もう31歳」でも、長い人生を考えれば「まだまだこれから31歳」。早く腰が癒え、第二の人生健やかに幸せに過ごしていただきたいと、いちファン(私なんぞニワカですけども)として願っています。
Спасибо,Женя!
スパシーバ、ジェーニャ!
他の選手についても、書きたいのは山々ですが実は別のところで見ながら呟いたりしていて割と満足してしまったので、とりあえず割愛。後ほど別に書くかもしれませんが、一旦五輪感想男子編終了します。
絶対気持ち悪い事になってるとわかるので、読み返しません!
これでも全然書き足りないし思いっきり言葉を選んでるつもりなんですが、どうしても気持ち悪さが滲みでる…。