クリスマス当日の25日、無事にディナーショー『Joyeux Noēl』へ行って参りました!

あまりに素晴らしかったので、まだ心の内で残響を味わっているような状況で上手く感想がまとめられそうにありません。



オフィシャルファンクラブVrai Ventでは会員向けに動画もアップされるのですが、ステージングを担当された寿つかささんと涼帆さんと2人でディナーショーについて語られるものがありました。
その際にグラスを持っていらしたんです。


えぇ、2019年宙組公演ショー『アクアヴィーテ!!』で使用したロックグラスをです。
(画像はクリスマスモールとキラキラ添え)
つまりそれを歌うから持って来いってことですか?!と真風ファン、要はエンジェル界隈が非常にざわついていたというわけ。
まぁ、持っていきましたけれども。

ウィスキーがテーマの『アクアヴィーテ!!』は、涼帆さんがトップになられて初の洋物オリジナルショーという記念すべき作品です。
何よりも思い出深いのは公演グッズとしてロックグラスが販売され、その上に先行して振付動画が公開されたこと。

もしかしたらタカラジェンヌと乾杯のチャンスがあるかも?!
そんなワクワクする、COVID-19が流行し始める前の作品でした。

作、演出の藤井大介は『アクアヴィーテ!!』より前に『Santé(サンテ)!!』というワインがテーマのショーを手掛けてます。
その公演でグラスが発売され、客席へ降りてきて乾杯する演出をしていたのを思い出し、期待に胸を膨らませ一応参考までに映像で確認した花組のショーでは、該当の場面で主演の明日海りおさんは1番前の列とエプロンステージである銀橋の間に立っていました。
そしてセンターブロック辺りで観客と戯れているのを見て、…あぁ私が涼帆さんと乾杯することはないんだと少しだけ悲しくもなったんですよね。

だって、そんな良席座ったことがない!

その後『アクアヴィーテ!!』は再演され、全国ツアー版がありましたが感染症予防対策の観点よりステージからスター達が降りてくることはありませんでした。
ま、降りたとて涼帆さんは一番前の真ん中にいるんから乾杯は無理だったんですけど…。

そんなわけでクリスマスディナーショー『Vrai Vent』で本当に♪アクアヴィーテ!!を歌うのか、果たしてデコったグラスを2個も持って行くのは正解かは謎のまま向かいました。
何しろ初演から5年も経ちます。
『アクアヴィーテ!!』の後にファンになられた方もいらっしゃるだろうと、念の為に予備を持参したってわけです。
えぇ、ホテルでお食事とショーを楽しむだけの身にしては大荷物でしたよ。

そこまで準備してはいたけれど、グラスを持つおかぴー(岡崎大樹さん)が♪ウィスキーが、お好きでしょをBGMに登場された時には、え!そこから始めるの?!と心底驚きました。
本編でも何故か中詰が始まる前に同じようなシチュエーションで客席を口説くという謎の件があったんです。
ただ単純に主題歌をやるからグラスを振って!という意味にしか捉えていなかったので、その手前からの再現っぷりは予想外。

ちなみにこのおかぴーの登場が後方だったお蔭で、乾杯出来たのはメッチャ嬉しかったです。
だって相変わらず席は後ろの方。
正直出来たらありがたいけれど、こんな端っこには来られないだろうと覚悟しちゃってましたから。

♪ウィスキーが、お好きでしょはゴスペラーズが歌っていたのが印象的だっただけに、おかぴーの低音ボイスで一節歌われた際にはこれ、これ!とアガりました。
その後は練り歩きながら歌うだけではなく、達者すぎるトーク力でドッカンドッカン客席を沸かせるという大活躍。
そこで触れられていたように、登場時はゴージャスな真紅のドレスを着ていた涼帆さんのお着替えの為のつなぎでもあったとか。
そんなつなぎなんて域を越えて、最早おかぴータイムとも言えるこの場面の充実っぷりは凄かったです。

やがてグラスを手に黒いパンツスタイルで涼帆さんが登場した時は、ガラッと衣装の雰囲気が変わったのもそうですけど、やっぱり持ってるーっ!という喜びで嬉しさは倍増しました。

この後は本公演のようにお客様へ口説き文句を言うという流れは、やはり前方で。
…そうだよね、そう簡単には来てくれないよね。
まぁ、格好良い姿が見られただけでも良かったか〜とオペラグラスでガン見してました。
ちなみに口説く時の台詞は変わっていたのですが、全然覚えられませんでした。
確か「月も、星も全て」とかそんな感じのこと言ってたなぁって感じです。
(アバウトすぎる感想)

そうしてついに『アクアヴィーテ!!』の主題歌が始まります。

この時一旦おかぴーはステージに帰っていったはず。
真記子さん、美麗さんと3人でプロローグの振付と似たダンスを踊ってた時に、1人存在しないカウンターから本公演のように飛び降り、センターで足上げてからのキメ!をやっていらっしゃったんですもの。
キレッキレで、とっても素敵でした。

…その時に3人しかステージにいなかったのなら、涼帆さんは客席にいたはずなのに見た覚えが無いってことは、遠すぎて見ることすら諦めてたんだなぁと少しだけ自分が不憫。
でも劇場の客席降りよりも、ホテルの方が観客の頭の位置が高くないですか?
多くの人影の向こうで見えにくい涼帆さんを探すくらいだったら、視界良好なステージの方を見ちゃうのは仕方がないと思います。

いよいよ出演者全員、客席へ降りちゃいました。
そりゃそうだよ、持って来いって言われてたようなもんなんだから、『アクアヴィーテ!!』の中詰のように乾杯タイムの始まりです。

ここまで来てくれるだろうか、出番がある度にデコをバージョンアップしたグラスを振りながらもドキドキが止まらない。
期待出来るとすれば劇場とは違って通路が真っ直ぐではないから、チャンスは多いこと。
不安なのは円卓の間をぬって移動されるので、自分の座っている場所の傍とは逆の方を通られる可能性もあること。
逆側ならまだしも手前や横の円卓で曲がられたら、もうどうにもなりません。

まず美麗さんが下手側を進んでこられたので、もしや!とグラスを差し出したら、乾杯していただけました。
そして入れ替わるように上手から移動してこられた真記子さんとも乾杯。
これでコーラスの御三方全員と出来たのはラッキーでした。

客席の真ん中より少しだけ後方にお立ち台があって、この時にだけ使用されたのも印象的。
タタタッと元気いっぱい駆け上がった涼帆さん、超絶笑顔でうぇーい!とグラスを高く掲げられていました。
周りのエンジェル達も同じように掲げているのに大満足しているよう。
この笑顔がオペラ無しで見られただけでも良しとしなきゃ、本当にそれだけでも幸せでした。

ところが思いもよらず1番後ろまで到達した涼帆さんが、ステージに戻るべく進まれたのは下手側だったんです。
…もしかしたら、私の横を通られるかもしれない!
ただほんの少し想定される動線より内側に私の席があったので、ここは思い切りが必要でした。
手を伸ばしただけではダメだ、ほんの少しだけ通路に出る勇気がないと、これは届かない距離だと即座に判断。
怒られませんように…と中腰でそろっと半歩ほど、あまり椅子から離れてませんよという体で精一杯手を伸ばした時にはもう目の前に涼帆さんがいて!
あ、と思った瞬間にはグラスとグラスが触れていました。

ずっと憧れていた涼帆さんとの乾杯が叶うだなんて、それも宝塚を卒業してからだなんて本当に夢のよう。

何かもう、これだけでも行った甲斐があったクリスマスディナーショーでした。
幸福な時間というプレゼントをありがとうございます。


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