宝塚歌劇専門のCSチャンネル、タカラヅカ・スカイ・ステージ。
スカパー!での試聴に限り、実は月イチ第1日曜日が無料放送デーだったりします。
つまり、明日は無料で見られるってわけ。
そうなると当然まかさんが出演しているのはないかと検索するわけですが、ありました!
2015年に開催されましたディナーショー『REON』、またもや2人のジョジーヌが揃い踏みですね。
https://www.tca-pictures.net/skystage/Prgm/Detail/8587.html
当時は星組トップスター柚希礼音さんの卒業公演真っ只中、宝塚大劇場公演を無事終えた後の東京宝塚劇場公演が始まる前という、とんでもないスケジュールで実施されたものになります。
当然ディナーショーですのでお食事もありますから会場はパレスホテル東京。
ショー形式ではありますが、劇場ではなくホテルなだけにシンプルで歌がメインの公演です。
…その割にオープニングでちえさんったら信じられないレベルで踊るんですけどね。
出演者はメインのちえさんに当時2番手の紅さん、そしてまかさんの3人きり!
つまり、この度放送される『REON』では紅さんと2人ハモリに奮闘するまかさんが見られるってわけ。
まかさんの1st concert『unknown』の大楽でも勢揃いした3人。
三兄弟なんて言われてましたけど、その仲の良さというか息の合ったパフォーマンスとトークにも注目です。
まかさんは宙組への異動を控えた9年目(まだこの時は3月でした)。
先日紹介した『パッショネイト宝塚』よりも後の公演ですが、末っ子の三男っぽく可愛い坊っちゃん感が全開。
下級生らしく控えているというか、まだまだ教えてもらうぞ!とこれで最後だからこその甘えたモードMAXなのが堪りません。
その控えめなのにもプラスしてか、ちえさんと紅さんが関西弁で激しくラリーするトークには中々入れないようで聞き手に徹しているのも愛らしいです。
別にまかさんってトークは苦手と言うわけではないんですけどね、その辺りにも注目していただきたい。
それでは出演している場面だけ少し紹介します。
ショーの内容としてはちえさんの初舞台から卒業までの約17年間を凄い曲数かつフルスピードで駆け抜けていくという物になっています。
♪独身主義の歌
まかさんは2曲目、ちえさんの初舞台『再会』のナンバーで登場。
お芝居で使われた歌だからか、クセが強い。
その歌詞に合わせて、ふむふむなんて少し演技してるかのような振付がツボ。
黒いシャツにネイビーのスーツでベストは無しというシンプルなコーデ。
スラッとしていて様になってます。
ナンバーによってはハットを被っているのも良き。
まだまだポヤポヤ度が残った可愛いまかさんったら、ぎゅっと拳を握りながら自己紹介するんです。
なんてこったい、頑張って!
♪明日へのエナジー
何度となく再演されているショー『シトラスの風』より。
この『シトラスの風』実は1998年宙組発足時に上演された作品な上に、宙組誕生20周年の際にまかさんがトップスターとしてお披露目した作品なんです。
まさかこの後にそんなご縁が待っているとは…ついつい思いを馳せてしまいます。
♪美麗猫(ミラキャット)
♪ミ、ミ、ミ、ミラ〜と何故か超絶可愛い猫をテーマにしたショーの曲をソロで歌う展開。
何故、このチョイスなのか教えて欲しい。
可愛すぎます。
♪梟達の憂鬱
トークではふくろうの歌と呼ばれている渋い歌を急に歌い始めるのが大変そう。
あと『花吹雪・恋吹雪』というお芝居で使用されていたナンバーなので、突然台詞みたいな歌詞なんですよね。
だからか猫の歌から表情が一転!キリッとします。
♪LUCKY STAR
♪サザンクロス・レビュー
♪おーい春風さん
お待ちかねの客席降りですが、観客はほぼちえさんファンなので、誰もまかさんには手を伸ばしてくれません。
別にそれは構わないんです、全く問題ありません。
むしろ多数のファンに囲まれ難儀しているちえさんをよそに、のびのびと1人歌っているのが堪らない!
微笑みながら肘を上げてウキウキしてる振付を忠実に踊りながら歩いています。
キメで「サンバ!」と叫ぶのですが、それすらも可愛い。
というか叫んでないかも、「さんばぁ〜♡」って感じです。
ちょっとお遊戯感があります。
♪PARADISO
まかさんが1年目の時の作品『ネオ・ダンディズム』。
初めて出演したショーにも関わらず、幕開けの男役総踊りに最下で出演していたという記念すべき公演です。
あの頃は大階段の1番てっぺんの1番下手端にいたのに、当時から既にスターだったちえさんと肩を並べ、3人だけで踊るなんて機会がくるだなんて。
努力を積み重ねてこられたんだなぁ…グッとなります。
♪お内裏様の憂鬱
『さくら』という日本物のショーの曲で、節句人形の悲哀を歌っています。
その為ステージ上で雛人形のようにポーズする2人。
まかさんがお雛様なので、膝を折って紅さんへと寄り添うのが可愛すぎます。
♪マダム・ギロチン
ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』のナンバーなのですが、重厚なコーラスを2人で再現するという大変な状況。
当時のまかさんはパリ市民としてショーブラン役のちえさんの後ろにいたので、何だか懐かしいです。
♪夢舞台
ここからコンサート『REON』に登場した人気キャラクターちえこちゃんのコーナーとなります。
何故なのかは全く理解できないのですが、宝塚歌劇でコンサート形式の興行をする際にはコントコーナーを挟むという作法がありまして。
https://shop.tca-pictures.net/shop/g/gTCAB-190/
まかさんも8千人収容可能と言われる有明ガーデンシアターにてパン屋でバイトするゆりかちゃん姿を披露しています。
いや、本当にどういうことなの?!
さて『REON』にてまかさんが演じるのはタカラジェンヌのSUZUHOさん。
楽屋出の際に白いロングコートにハットでキメてくるようなタイプの男役さんです。
だから非常にスター然としたお衣装にて登場するというわけ、実際にはこんなスターさんいないとは思うのですけど。
歌う曲はショー『アビヤント』の゙ナンバー。
『LUPIN』をご覧になった方ならご存知の通り、フランス語で「また、近いうちに」というお別れの言葉です。
えぇ、何故かまかさんったら縁がある台詞なのです。
『アビヤント』は安蘭けいさんがご卒業される時の作品なので、この後に宙組へ行くことを思うと感慨深い歌詞だなぁとなります。
さてSUZUHOさんはというと、泣いているちえこちゃんに「どうしたの、可愛いお嬢ちゃん」と声を掛けたりなんかして非常にキザ!
ちなみにコンサート『REON』では楽屋出の件を演じているのですが、その際も「今日もありがとう」とウィンクしてます。
こんなタカラジェンヌがいますか?!なんだか凄いんです。
中でも私が気になっているのは、タカラジェンヌなので当然SUZUHOさんは女性のはずなのに一人称が「僕」なんですよね。
本当に不思議な存在だよ、SUZUHOさん。
ちなみにちえこちゃんは、れおんちゃん推しなので特にSUZUHOさんには興味ないのがツボです。
♪闇が広がる
衣装はここから黒燕尾になります。
言わずとしれたミュージカル『エリザベート』の゙ナンバーにルドルフとして登場。
宝塚歌劇団には宝塚GRAPHという定期刊行誌があり、その2014年7月号にてルイジ・ルキーニの扮装を披露したことがあるんですよ。
そして2016年の宙組公演ではフランツ・ヨーゼフ役でした。
つまりまかさんったら『エリザベート』の主要な役の内3つをやったというわけ、何だか凄いです。
パフォーマンスはというと、トップのちえさんとふたりきりで歌うのが光栄すぎて感激してしまいます。
そしてトートのちえさんに引っ張られる振付では、目線を合わせて低くなるのが好き。
最後の死に顔が美しいのも最高!
♪僕は怖い
ミュージカル『ロミオとジュリエット』日本初演でまかさんは死を演じていました。
5年目の頃です。
死のスイッチが入った時の、人ならざるものとしての佇まいがもはや至宝!
目の使い方がいいんですよね。
白目が効いてます!!
♪佐渡おけさ
♪バイバイUK そして何か
♪ル・ポアゾン
2つ目の曲は『愛するには短すぎる』より、このお芝居もまかさんが1年目の時の公演でした。
当然初舞台を終えたばかりの初星組公演でしたから、新人らしくその他大勢みたいな感じだったのに、何故か作中のナンバーを歌う機会が多いんですよね。
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自身のリサイタルではずんちゃんと。
まかさんにとって思い出深い公演なんでしょうか。
♪千体仏〜天部・明王〜
いや、正直これはどうした、どうしたことだって言いたいのは観客の方だよ!
これを読んでくださっているお優しいあなた、あなたは推しが仏像になったことありますか?
私はあります。
えぇ『宝塚ジャポニスム』という日本物のショーで、まかさんは仏像役でした。
いや正確には仏様なんですかね、とにかくこれはその仏像が歌っているので人間には理解できないのは仕方がないことなのかもしれません。
というか、限られた上演時間の中で泣く泣くカットした曲も多数あったろうに、何故この曲は残ったんだろう。
面白いからかな。
♪Êtoile de TAKARAZUKA
キラキラした素敵な歌詞ですよね〜。
まかさんにとって最後の新人公演で、珍しいショー作品での主演でした。
そういうのもあってか、聞くと物凄くときめきます。
ミュージカル『太陽王』のナンバー。
ハモリがメチャメチャ大変そう!
この作品でボーフォール公爵を演じていたまかさん、グッと歌唱力が上がった印象で思い出深いです。
作中ではルイ14世と対峙する役柄でしたが、2017年宙組公演『王妃の館』ではルイ14世を演じました。
私には『太陽王』はメッチャ面白かったので、もしかしてロミジュリのように外部でやったり?!と期待したけど今まで無かったというね…。
宝塚ですら再演しないしで、何だかもう幻みたいなミュージカルだなぁと思ったりもします。
♪パッショネイト!
♪D D Diamond!!
2度目の客席降りです。
いずれもちえさんが主演されたショー作品の主題歌、アゲアゲ!
あまりにノリノリなので無事にステージへ戻ることを目標としている御三方が楽しすぎます。
どうしても出演者の中で1番下級生ということで、カメラに映る機会が少ないのですが、オラオラ言ってる声だけ聞こえるのとかもう!その声すら愛おしいですよ、凄く必死にやっているのが伝わります。
最後、手を挙げるキメポーズが遅れ気味なのが御愛嬌。
以上、ショー部分の解説でした。
抱腹絶倒のトーク部分に関しては、見てもらったら分かると思うんであえて語りません。
放送は明日6/2の24時、つまり3日のAM0時です。
是非是非ご堪能ください。

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