TLを眺めると中々に評判の良かった新公。
タカニュで放送されるVTRで見られる時間はたかが知れてるけど、確かに良い舞台だったというのがひしひしと伝わる熱演っぷりでした。
昨日ファーストランだった『NEVER SAY GOODBYE』新公同様、宝塚での公演はなく一発勝負だったから緊張もしたろうに微塵も感じさせない映像に感心しちゃいましたよ。
中でも大劇場公演後に収録するインタビューに登場していた5人はやはり短いながらも活躍がはっきりと分かる程。
アントワネット役の瑠璃花夏さんは佇まいと声が非常に美しい。
インタビューでのお稽古着やアクセサリーも役の雰囲気も出しつつ、本人の個性が光るコーデが可愛いなとは思いましたが非常に王妃がお似合い。
映像でしか拝見できませんでしたが、有沙瞳さんの知性も感じさせつつ歴史上のアントワネットを丁寧に演じる姿が非常に好感持ちまして!
そんな部分も瑠璃さんには見えたので、良いコラボレーションだったのかなぁとなりました。
何より長ということでご挨拶されていましたが華やかなこと!
王妃様に紹介されるロナンというのも『1789』らしく良いものですね。
他に目を引いたのはアルトワ役の紘希柚葉さん。
ビジュアルも含めて並々ならぬ役作りに関するお話しが印象的だけあって、存在感が素晴らしかったです。
♪私は神だの衣装は瀬央ゆりあさんを見て何と着こなしが難しそうな!と驚いたのですが、立ち姿に工夫が感じられたので見せ場だもんなぁと納得のセンターに見えましたよ。
これさぞかし生だと迫力があったでしょうね。
主役のロナンを演じた稀惺かずとさん、各組105期が台当してるなぁとなるお一人。
105期はねぇ宙組のまかさんが主演の『オーシャンズ11』が初舞台だったからメチャメチャ見てるんですよ。
だから、あの子がこんなにも立派になって!となっちゃいます。
彼女で印象的だったのは口上。
ビジュアルって持って生まれたポテンシャルをどう活かすかだと思うんですが、日々メイクが違ったのが忘れられない。
まだ不慣れな舞台化粧のはずなのに千秋楽に向かうにつれメキメキと良くなったのが彼女、口上で見る度に進化してるのに驚いたもんです。
今回の新公でもまず見た目の良さを褒められていたのですが、タカニュで確認してなるほどと。
本人の努力もあるんだけど何かそれだけではないキラキラしたものを纏ってもいて、新しいスター始まったな!感が凄かったです。
私はだいぶ詩ちづるさんが好きなので、ただただ可愛いなと愛でてしまうのですが、もちろんそれだけでなく芸達者な役者さんでもあります。
そのちづちゃん演ずるヒロインと並んだ時に各々が個々の美を追求するあまりに違うマンガの登場人物のように見えたのがツボでした。
タッチが違いすぎ!
そんなことある?!
もし大劇場で新公があれば映像等でフィードバックがあったろうし、東京はこうしようと話し合えただろうけどそれが出来なかった難しさがこんなところに出ちゃったのかぁと思いました。
でもお芝居の息は合ってたよね!
そう、ただその1度限りの舞台だからこその芝居が良い相乗効果も生んだようにも見えました。
台詞などから感じる度胸、その物怖じしないというか、してられない若いロナンの必死な生き様にハマってた。
1つ気になったのは歌い方。
上手いんですよ、むしろ下手じゃない。
だけど物凄く母音が耳につく、何故なんだろう。
ミュージカルの歌い方というより、男性アイドルグループのボーカルっぽい歌い方でしたよね。
流行りなのかなぁ?
『元禄バロックロック』で主演されていた希波らいとさんもそんな歌い方で驚いたのだけど、これからはああいったボーカルが主流だったらどうしよう…とドキドキしてしまいます。
ミュージカルはミュージカルに相応しい歌唱法であって欲しい。
でも初主演とは思えぬ程の堂々たる姿。
挨拶でも素直に自分の想いを語る姿が好感が持てましたし、これからが楽しみな方です。
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