佐賀県伊万里市へ福岡から移動。
「集団作業療法を考える会『さんやまち』」の面々が、博多まで迎えに来てくれる。
会うのを心待ちにしていたので、「あ、よろしく」と、かえって静かな再会になった。
伊万里へ移動し、伊万里焼の店を訪ねた。
久しぶりに一目惚れする器に出逢ったが、そこは伊万里焼。なかなかの高額だ。
店のお母さんは「お勉強しますよ~」と商人風を、強風で吹かせてきた。
「器はね、誰かに使って欲しいと思うとるとですよ。」
なるほど、いい言葉だ。
「だからね、お勉強しますよ~」
はは、負けそうだ。
前田病院へ移動する。
ここでは三人の若い作業療法士が毎日入院患者さん向けの集団を実践している。
その集団を撮影したVTRを見ながら、参加者とともに学び合う企画だった。
正月をテーマにおみくじや福笑いを行う。参加者はセミオープンなので3人から6人と流動する。患者さんの小さな変化や仕草に気づき、それに対して作業療法士は何をすべきかを考える三時間。
とにかく三人の作業療法士は丁寧な仕事をしている。
仕事は丁寧でないといけない。
病院という閉鎖的な場において、患者さんが自ら足を運びたくなる場を、それこそ毎日作り続けてきた三人は、本当に患者さんのことを思いながら活動できていると思う。
終了後は唐津市へ移動し、夜のさんやまちへ。