佐賀県伊万里市へ福岡から移動。

「集団作業療法を考える会『さんやまち』」の面々が、博多まで迎えに来てくれる。

会うのを心待ちにしていたので、「あ、よろしく」と、かえって静かな再会になった。

 

伊万里へ移動し、伊万里焼の店を訪ねた。

久しぶりに一目惚れする器に出逢ったが、そこは伊万里焼。なかなかの高額だ。

店のお母さんは「お勉強しますよ~」と商人風を、強風で吹かせてきた。

「器はね、誰かに使って欲しいと思うとるとですよ。」

なるほど、いい言葉だ。

「だからね、お勉強しますよ~」

はは、負けそうだ。

 

前田病院へ移動する。

ここでは三人の若い作業療法士が毎日入院患者さん向けの集団を実践している。

その集団を撮影したVTRを見ながら、参加者とともに学び合う企画だった。

 

正月をテーマにおみくじや福笑いを行う。参加者はセミオープンなので3人から6人と流動する。患者さんの小さな変化や仕草に気づき、それに対して作業療法士は何をすべきかを考える三時間。

とにかく三人の作業療法士は丁寧な仕事をしている。

仕事は丁寧でないといけない。

病院という閉鎖的な場において、患者さんが自ら足を運びたくなる場を、それこそ毎日作り続けてきた三人は、本当に患者さんのことを思いながら活動できていると思う。

 

終了後は唐津市へ移動し、夜のさんやまちへ。






冬の博多は肌寒い風が吹いていた。でも飛行機で関門海峡を渡るころから、九州人のスイッチが入る。
今回の旅の一日目は友人と一献。
数年ぶりの時間は、3時間もあれば十分埋まる。
鯵の刺身と明太子卵焼きを肴に、上司でも先生でも父親でもない自分に戻れた。楽だった。

新年あけましておめでとうございます。

滅多に更新しないこのブログですが、今年も気の向くまま続けていきたいと思います。

新年は年明けに予定している佐賀県唐津市での講演・ワークショップの準備に追われています。

有志で集まり、毎年一緒に集団の勉強をしてくれる作業療法士の仲間へのお土産を、少しでも多く渡したい。

新年はそんな始まりでした。

 

今年は佐賀県唐津市(1/12~1/13)→静岡県浜松市(1/19)→茨城県水戸市(2/15)→北海道札幌市(未定)の順で動きだします。地元結城市では子連れの認知症勉強会を画策中です。子育て中だと「勉強<育児」にならなければならないという風潮が否めないので、騒いでも泣いてもOKな勉強会を、ちょっとオシャレなカフェで企画したいと考えています。(この町には意外とカフェが多い)育児休暇中の人達のブランク感を少しでも埋めていけるお手伝いとしての発案です。

ほかにもやりたいことがいろいろありますが、おいおい動きだします。

 

人生も折り返しを過ぎると、あれこれ考える前に、今できることを行動するようになってきました。老いはショボくれるものではなく、どうやらメンタルが強靭になるようです。

 

ということで、今年もよろしくお願い致します。