佐賀県作業療法士会主催で「講師育成研修会」を行いました。

最近はリハビリ専門職も「講師」という立場を余儀なくされることが増えてきました。

特に地域の保健事業での介護予防教室や、病院内での他職種向け研修など、大勢の誰かに何かを伝えなければなりません。

しかし、この視点での勉強はほとんどの養成校で学ぶ機会もなく、ただ「リハビリの先生だから」という理由で依頼がきています。

そこで、もう一度「講師」ということを、勉強しなおす機会を持ちたいということでの依頼でした。

 

・参加者は何を求めているのか?

・参加者が「グループワーク」を嫌がるのはなぜか

・講師が「グループワーク」をしたがるのはなぜか

・グループワークでは、なぜすぐに自己紹介なのか

・講師が「〇〇の人、手を挙げて」と言ったときの参加者の気持ち

・研修会では、とにかく参加者を守る

・講師が話し始めるときの心構え

・わからない質問など、想定外をみんなの学びに変えること

・フロー状態について

・研修会の陣形と目的、効果

エトセトラ

 

私も初めての研修でしたが、佐賀の皆さんとブラッシュアップしている実感がありました。

2日間ありがとうございました。ナイスな企画でした!

 

病院で働くということは、何かを守ることだ。

そう書くと、お前何かあったのかと勘繰られそうだけど、

ただ愚痴るという野暮は止めておいて、そのことを考えてみたい。

 

経営を守る人

建物を守る人

職員を守る人

患者を守る人

 

結局は、みんな何かを守りながら、働いているということになる。

その中で、経営を守る人と、職員を守るひとがぶつかることもあるだろう。

患者を守りたくても、必要な機器がそろわないこともあるだろう。

でも、それは「守っている」者同士の、いわば建設的な議論だ。

 

そんななか、明らかに「自分を守る」ために動いているひとがいたとする。

この類の人とは、議論が成り立たない。

だけど得てして権利主張という一見論理的な話し方をするものだから、

気を抜くと「あ、そうかも」と論破されそうになるかもしれない。

 

大切なのは、自分も相手も「誰(何)のために」発言しているのかということを見極める物差しを持つことだ。

 

病院には多くの職員が働いているが、ひとりひとりが「誰(何)を守ってくれているか」を、管理者はすべて答えられるだろうか。

それが即座に答えられるならば、ひとりひとりの職員は、何を期待され、どのような役割を持って働くのかという輪郭を持てるようになると思う。

その輪郭は、間違いなく組織の財産になるはずだ。

中伊豆リハビリテーションセンターで2日間の研修会。
講義、ワークショップに加え、ケース介入とアセスメントのサポートをやらせて頂きました。
ここのOT科は行く度に「患者に学ぼう」とする雰囲気が育っているのを感じます。小さな患者さんの表現を読み取ろうとし、自分の足りなかった視点を受け入れ、自分の枠を越えて新しい臨床力を手に入れようとしているのが、この病院にいいバイブスを生み出していました。



中伊豆リハビリテーションセンターの皆さん、ありがとうございました。楽しかったです。