気配
ぽろんと寂しさを鳴らすと
枯れた冬の音がした
悴んだ(かじかんだ)心を温める
術は何も無く
言葉を振るわす感情は何処にも無い
落とす涙に理由(わけ)が必要なように
冷たい風にだって吹く意味があるはず
無言で ずっと 春までの間
心を閉ざして修行僧になる裸木たち
芽吹きという言葉が念仏のように
風の瀬に鳴り響く
窓越しに見えた光の中に
新しい季節が眠っている
まだ硬い蕾のままで・・・・

イラストは借り物です