『童謡の謎』 | 趣味を気ままに。

『童謡の謎』

テーマを“聴いてみたり”にしようか迷ったのですが。

まあ、そのへんは大した問題でもないので。



『本当は戦争の歌だった 童謡の謎』 (合田道人)


CD付きの本です。

何に引かれて買ったかと言えば、……戦争の本であることも関係するのですが。


“さとうきび畑”


この歌も入ってるということで。

少し前に、職場で流れてるラジオで聞きまして。

聴いたことあるけど……と思いつつ、とても心に残りまして。

……買ってしまいました。


戦後60年……

もちろん、話に聞いても実感できないほど、昔のことです。

その辛さがわかる、なんて言えるわけもないほどに。

でも、……だからこそ、気に掛かる歴史があります。

聞けば聞くほどに、悲惨で残虐で、愚かな……

お偉方が、そこまで突っ走らせた真意はまるで理解できません。

盲信して、引くことも出来ずに突き進めた背景など、何も。


収録されている曲目の中には、私も幼少の頃に歌った歌が入ってます。

でもそれは、戦争など思わせもしない、明るい歌でした。

それが……本当は、こんな意味があったとは。


戦後には、歌詞を変えられて残った歌。


そこに込められた深い意味。

童謡と言えど、子供だけの歌ではなく、国民全体を励ます歌に。

……積み上げられた悲しみを乗り越える為に。



このCD、最後に“戦争を知らない子供たち”も収録されてます。

私がこの歌を知ったのは、小学5年生の時でした。

その時は、深く歌詞の意味は考えなかったのですが……


二度と戦争が起きないことを願います。

他国では、繰り返し起こっていて、それを無視することは出来ないけれど。

“戦争を知らない子供”が増えれば、と。


……どれだけ文献を重ねて、愚かな歴史を勉強しても。

それを繰り返してしまう人間がどれほど悲しい存在か……

どれほどの奇麗事や御託を並べたところで、正当化など出来るハズもないのに。

お偉方の考えなど、私には理解できないし、理解したくもありません。



“さとうきび畑”

聴くたびに、泣きそうになるのですが。

……戦争を直に知らなくても、何割かでも、悲しみは感じます。

当時を知る人たちは、どれほどの気持ちでこの歌を聴くのか……


それほどに感情移入してる自分が不思議でもあるのですけどね。

私は前世で、戦争でツライ目に遭ったのかと。

……まあ、前世云々を信じてるわけじゃないですが~