
名張毒ぶどう酒事件を題材にした映画です。実行犯として確定死刑囚の奥西勝さん役を仲代達也が、その母タツノ役を樹木希林が演じています。
この二人の演技が、特に樹木希林さんの役作りというか、乗移りっぷりが凄かったです。樹木希林さんだけで1800円の価値がると思います。
題材となった名張毒ぶどう酒事件は、冤罪の疑いあるとして、人権団体や大弁護団が収監中の奥西さんを支援し、再審へ向け長年にわたり活動を続けられていますが、事件発生から五十余年間、奥西さんは死刑囚として拘置所に収監されたままです。
これほど長きにわたって刑を執行しないまま収監を続けることだけで人権侵害にあたるのではないかと思いますが、映画で描かれている警察、検察、裁判所のありように憤りをおぼえ、同時に一体誰のための行政機関であるのかと失望しました。
行政の都合が判断の中に介在した結果、人の運命や法の精神が蹂躙されてしまう。そしてそれをただそうとともしない。
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