老後介護・・・ 自分には縁がないでしょうが辛い現実を見て・・・ | 肺腺ガンと共に生きてます

肺腺ガンと共に生きてます

娘を失って7年後
肺腺ガンの告知を受けショックで毎日泣き明かし
必死で生きてきて12年目を迎えます。
これからの人生を思う事を綴ります。

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先週の土曜日に買い物に出かけた際に見かけた光景・・・

老夫婦がデパートのドリンクコーナーで休まれていた光景なんですが・・・

おばあさんは車椅子に乗っていらして、身体が不自由なのか
顔を斜めにして目を伏せているような状態で
おじいさんがそのおばあさんにドリンクを飲ませている時なんですが
おじいさんもあまり元気がいい様子ではなく、ジュースをおばあさんに飲ませても
おばあさんの口にはほとんど入らず、こぼれる方が多くて・・・
おばあさんの服はジュースで濡れて気持ち悪いんでしょうが
一生懸命おじいさんが飲ませるコップに口をもっているような状態でした

飲み終えたおばあさんは、また顔をふせて目を1点に置きじっとしていらして
その前を子供たちががちゃぽんを買うためにおばあさんの前を行ったり来たりする姿に
おばあさんは目で追っていました

そのおばあさんの姿がすごく痛々しくて
なぜか涙が止まらなくなったのです
なぜでしょう・・・

私も動けなくなったらああいう感じになるのかなぁ~って
主人に話すと、主人はただ黙っておばあさんを見つめていました

私は、おばあさんの年になるほど生きられるとは思いませんが
最近良く耳にする「老夫婦介護」の現状をまざまざと目にした思いでした
今までそんな光景を目にしたことは多々あったでしょう
でも、自分が健康で元気なときなら今ほど深刻にその現状を考えなかっただろうと思います

がんという病気になってから、さまざまなことに感動し、人の痛みがよくわかるような気がします

若い時分に病気で苦しむのも辛い
でも、老後、老夫婦で介護しあうのも辛い

今、こども手当てのことが話題になっていますが
老後の事も真剣に考えて欲しいものです
老夫婦だけの生活でどれだけの事ができるのか
難病や癌に苦しむ人達への配慮はないのか


その後、老夫婦はおじいさんが足が悪いのかおぼつかない足取りで
おばあさんの車椅子を押して人ごみの中に消えていきました