戦友との再会 | 肺腺ガンと共に生きてます

肺腺ガンと共に生きてます

娘を失って7年後
肺腺ガンの告知を受けショックで毎日泣き明かし
必死で生きてきて12年目を迎えます。
これからの人生を思う事を綴ります。

昨日、以前から逢う約束をしていた
同じ病気で同室だった方と逢ってきました・・はっぴー

その方との出会いは3年前
私がイレッサ治療の為に入院した時でした
その方は、右肺手術され1年後に左に再発
その為に治療入院されていました

女性4人部屋で、皆同じ腺がん
みなさん、再発後の治療でした
私がイレッサを飲み始めて1週間後
顔に信じられないほどの膿のような湿疹が出て
あまりにショックで治療をやめようと泣きべそをかいた時
同じイレッサ治療をされていた方に

「大丈夫よ・・自分の免疫力を信じなきゃ」
「いつまでも湿疹が出たままじゃないから」
「きっと治るから・・自分の体を信じて・・」

そういわれ、なぜか心が静まり
治療を再開することができました・・hu-*

今、私がイレッサ治療を続けられているのは
その方のおかげです
でも、その方は昨年他界されたと
昨日お会いした方から聞きました・・

結局、4人部屋で生き残ったのは
私と昨日お会いした方だけ

それだけに嬉しい再会でした・・スキ

でも、その方の症状も進んでいるようでした
昨年4月に緩和に移行され、今では無治療
その結果、今年の2月に左肺の影が少し大きくなっているとか・・
痛みはまだないらしいのですが、
咳が少しずつ増してきているとか・・クスン

これまでに抗がん剤を何種類もやってきて
副作用として残ったのが、臭覚、味覚が失われ
左足のしびれが残っているそうです

食べ物や花の匂いも、何にも匂わない
何を食べているのか、目で見ないとわからない
そんな生活を76歳で一人暮らしされています

昨日も、お昼カレーが食べたいねと言われたので
カレーを食べたのですが、
やはり臭いも味も感じない・・と
それでも、明るくいつも笑顔で・・

何時間、お喋りしたんだろう・・
あっという間の時間でした
私も肩が痛くて長距離運転がきつかったから
主人が運転してくれました

女のお喋りに主人はよく何も言わずに
傍についていてくれたなと感謝でしたhappy

終始、笑いが絶えなくおしゃべりをして
別れの時間・・
その方は、ギュッっと私の手を握り締め

「生きるのよ・・」
「私はもう年だからいいけど、あなたはまだ若い」
「家族の為に生きるのよ!」

そう言って私を抱きしめました

私も
「年なんて関係ないですよ」
「生きましょうね! またきっと逢いましょう!」
「必ず、また逢ってたくさんお話ししましょう」

「はい・・頑張りましょうね・・」
「また、きっと逢うことを約束して・・」

そう言って笑顔で別れました

最後の最後まで、お互いの手を握り締めて・・

今まで病室で一緒だった方のほとんどが
他界されたと聞いています・・

本当に肺がんという病気は恐ろしい病気です
その中で生き抜くこと
奇跡に等しいかも知れません・・

でも、みんな生きたいと思って頑張ってる
その中で私は今、生かされている
いつまでかわからないけど
今を精一杯生きる事
改めて「生きる」と言う命の重さを感じた日でした××;