
登場人物: わたし・・・27歳 主人・・・34歳
母・・・60歳 長女・・・胎児
奇跡的に娘を授かったわたしは、毎日母におろすように
言われても、がんとして動きませんでした
授からないと思っていた命・・・
丈夫ではないわたしが、子どもを産むのは不安もある
でも、中学の時から結婚も子どもも無理だと思っていた
わたしにとって、これは奇跡としか言いようがなくて・・・
今までは母の言うがままにしてきた
友達選びだって、母親の言うとおり
母があのことは付き合わないほうがいいと言われると
なんとなく離れて行ったり、
服もこれを着なさいと言われたら
その通りにきていた私・・・
でも、これだけはゆずれない!
というか、結婚や子どもは私の問題でしょ!
身体を心配してくれる親子心はわかる
でも、わたしだって命に代えてもやりたいことがある
それが、今なんだ
そう思って強い気持ちを持っていても
遅い来る猛烈なつわりには勝てず
朝、目が覚めるとすぐに吐き気が・・・
匂いも魚やご飯が炊ける匂いなどが
すご~くダメでしたね
そんな辛いつわりも5ヶ月頃には嘘のように
すっきりさわやか~
母も、あまりのつわりに喧嘩することも忘れたのか
結構、看病してくれていました
主人のほうが、知らん顔してたかも
つわりで5kgくらい痩せたわたしは
一気に2倍の食欲に
食べる物食べる物全てがおいしかったなぁ~
それに赤ちゃんのためといえば
な~んでも食べれたし
ちょっと、高価な物でも
そんなこんなのわたしもついに臨月
もうすぐ予定日だということで入院
でも陣痛がこない
先生は、子宮口が開いているのに陣痛が
こないのはおかしい!ということで
陣痛促進剤を続けて2本点滴
それでも、陣痛がこない
これはおかしい!!
ということで緊急オペ
帝王切開をすることに
妊娠時も、骨盤は人の2倍はあるから
分娩が楽だよぉ~と言われていたわたし
それが、帝王切開
何がどうなっているのか考える暇もなく
ただ、ぼうー然としているわたしをよそに
着々と手術の準備が・・
部分麻酔でオペのはずなのに
この痛みは何?
い・いたい
お腹の中を引っ掻き回されるような感じやら
漬物石がど~んとのかっているような
メスを入れている痛みではないのですが
ず~~~~~~~~~~~とうなっていると
『おぎゃぁ~~!』
と、声がする
『おめでとうございます。 女の子ですよ!』
と、顔を見せられたのですが、あまりの痛みに目をあけられず
というか、このころに麻酔が十分効いたのでしょう
生まれたばかりの娘の顔は見れませんでした
目が覚めると強烈な痛みが2日間続きました
でも、初乳を絞りに看護婦さんがやってきて
パンパンに張ったお乳を搾られるのがまた痛い
娘を連れてこられてわたしが寝ているベッドに
寝かせられても横になるのが辛くて
でも、何日目だったかなぁ~
初めて起き上がって抱っこできた時は
本当に感激で涙がとまりませんでした
産んでよかったって・・・
で、急きょ帝王切開になった理由を後から聞くと
やはり、骨盤の骨異常が胎児の頭が出てくるのを
妨害していたようです
帝王切開にしなかったら、子どもの命はなかったとか
良かったよぉ~~~
・・・と幸せな時間は長くは続きませんでした
内孫、外孫・・・
親戚関係・・・
これから泥沼になろうとは
その④に続く・・・