我が世界一の大親友、愛しのスーパーガールです。
背が低くて黒髪の似合う来春高校三年の私の従姉妹。
まぁ私の家系です。私を除けば超人のような人間ばかりです。
誰もが才能人で、しかもきちんとそれを生かしている人たち。
ほんと尊敬するばかりです。
その噂の従姉妹はというと、ダンスに長けているのです。
日本一にもなっているのです。すごいでしょ。
ちなみに彼女の兄もダンスでトップでした。こちらも日本一。すごいでしょ。
しかし、私が最後にステージで彼女の踊る姿を観たのは中学時代。
彼女がどんな風に踊るのかなんてほとんどビジョンが浮かびませんでした。
ただそのときは、仲良しの彼女がすごいやつだってことが、頭から抜けていました。
パンフレットには結構たくさんの名前が並んでいましたし、有名な方もいらっしゃいましたので、ただ漠然と「こんだけ人いるし、埋もれちゃうんだろうなぁ。頑張って探そ。」くらいに思っていたのです。
ただ、彼女の踊る最初の曲は、彼女ともう一人の二人だけで踊るというものでした。振付も自分たちで作ったと。
ここまで知っても、「へぇ~」くらいにしか思わなかったのです。
しかし。
ステージの上の彼女は誰よりも表現者でした。
単純ともいえるピアノの旋律のみをバックに踊る、白の衣装に身を包んだ二人はとても美しかったけど、贔屓目もあるのか、正直従姉妹のほうにしか目がいきませんでした。
息遣いも身体の動かし方も視線も表情も、すべてを使って表現していました。
正直あんな踊り方をするとは思っていなくて、涙がでました。
しかもそれによってこんなに私が動かされるとは思っていなくて。
ちょっと悔しかったんです。
一つ下で、甘く見ていた彼女がそれほどまでにプロだったことが。
ステージの上は自分のものだという認識が染みついている私は、悔しさを感じたのです。
母が新体操の指導者で父が器械体操の元インストで、ダンスでトップの兄のもとで育って、それこそ物心つく前から手取り足取り教わり踊ってきた彼女になど、もともと敵うはずもないのですが。なぜか。
その後、何人と一緒に舞台に乗ってもステージの端にいても終始真ん中で主役だった彼女は、曲ごとにまるで別人のような表情を魅せ、周りを楽しませ、何より自分が楽しんでいました。
自分が楽しむことで、ステージの上のダンサーを楽しませ、舞台の空気を作り、そして観客を楽しませていたのです。
ダンサーというよりはエンターテイナーでした。
驚くほどにかっこよかったのです。
勢いでまとまりのないことを長く書いちゃったけど、何が言いたいかっていうと、「私の従姉妹マジかっこいいんだぜ」って自慢と、「なんか悔しいから私も踊る」って決意です。
私も表現者でありたいと思っているので。

