英語を日本語にして、どうだ、こうだと比較する人の言い分には気をつけましょう。 | くるみの学校

英語を日本語にして、どうだ、こうだと比較する人の言い分には気をつけましょう。

http://megalodon.jp/2013-1230-1034-52/www.huffingtonpost.jp/2013/12/29/masahisa-sato-yasukuni_n_4514036.html


英語を日本語にして、どうだ、こうだと比較する人の言い分には気をつけましょう。

佐藤さんという議員のfacebookに次のような事を書き込んでみた。

英文では最初のパラグラフで一番言いたい事を言います。

以下の英文は日本に対する気配りでしょう。また the United States is disappointed that ~ という表現が regret より軽い表現に見えるというのは、あり得ないと思います。と書き込んでみた。

いしはさんが、このアメリカ大使館の発言を全部読んでくださいと言っていましたが・・・・。

ご自分ではこの英文を読んでいられないか、理解できないようですね。http://japan.usembassy.gov/e/p/tp-20131226-01.html

passive voice と active voice の違いも分からないのでしょう。

アメリカ大使館のHPより

安倍首相の靖国神社参拝(12月26日)についての声明

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。
→わざわざ書き込んである。(笑)

2013年12月26日

 日本は大切な同盟国であり、友好国である。しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している。

 米国は、日本と近隣諸国が過去からの微妙な問題に対応する建設的な方策を見いだし、関係を改善させ、地域の平和と安定という共通の目標を発展させるための協力を推進することを希望する。

 米国は、首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する。






安倍首相の靖国神社参拝。

米国政府が声明の中で「失望」の言葉を使ったことは国益を失した等の批判を、多くのマスコミ(特にいつもは日米同盟に厳しいスタンスのマスコミ)が展開している。
ただ、声明をよく見ると、バランスを考えた表現、言葉使いに見える。マスコミは実際に英文全部を読んだ上での批判なのか、或いは読んだが敢えて「失望」だけを切り取っての批判なのか?マスコミの論調は、正直、疑問だ。

声明を見てみよう。
(報道されている声明の日本語訳は以下の通り。)

「日本は大切(valued)な同盟国であり、友好国である。しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化(exacerbate)させるような行動を取ったことに、米国政府は失望(disappointed)している。

 米国は、日本と近隣諸国が過去からの微妙な問題に対応する建設的な方策を見いだし、関係を改善させ、地域の平和と安定という共通の目標を発展させるための協力を推進することを希望する。

 米国は、首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する。」

disappointedがどれほど強い表現なのか、佐藤にはregretよりは軽い表現にも思えるし、文脈そして日本語感覚的には「失望(望みを失う)」ではなく、大切な同盟国(valud ally)の日本のリーダーが取った行動は「残念」に思う、と言った感覚のように思える。

何に「残念か」といえば、周辺国との緊張をexacerbateさせるような行動を取った行動に対してだ。日本語的にも緊張を「悪化」とは言わない。「悪化」ではなく、緊張を「より高める(exacerbate)」行動に「残念」というのが正しい感覚ではないか。

佐藤なりに声明を訳すと
「日本は大切な同盟国であり、友好国である。しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張をより高めるような行動を取ったことを、米国政府は残念に思っている」
となる。印象が違うと思う。

更に声明の最後の段落で、「米国は、安倍首相の過去の反省と平和への決意に注目(We take note of the Prime Minister’s expression of remorse for the past and his reaffirmation of Japan's commitment to peace.)」と前向きな評価もしている。

実際に、安倍首相は靖国神社本殿参拝だけでなく、鎮霊社にも参拝された。鎮霊社には、広島、長崎の原爆や東京大空襲などで死んだ軍人・軍属以外の一般国民の戦没者や、外国の戦没者らの霊も祀られている。この参拝は、一国平和主義ではなく、世界の平和にも積極的に貢献していきたいという首相の思いが感じられる。これらの点も米国等に正しく伝えるべきだ。

以上、米国の声明を英語で見ると、何時もよりは厳し目の反応とは思うが、佐藤の感覚では、マスコミが煽りたてるほどの声明ではないように思える。フェイスブック仲間皆さんは、どのように感じておられるだろうか?

何れにせよ、一国の指導者が国のために殉じた英霊の御霊を鎮める為に、参拝されるのは当然のことで、本来、外国から指摘されることではないはずだ。静かに参拝される環境が大事であり、ヘリコプターを出し、米中韓の反応を過敏に伝える日本の多くのマスコミの姿勢には違和感がある。

安倍首相の靖国神社参拝を、マスコミが煽り、外交・政治問題化するのは、本筋ではない。それこそ、国益を失することに繋がりかねない。†