来月47歳になる今、バレエを習い始めた頃には想像もできなかったターンアウトを使って踊れるようになりつつある状態です。
「背骨を引きのばしてつかうこと」「ヒザをのばせるようになること」や「バーレッスンのとき軸足のターンアウトに気をつける」等々、意識して長期の課題としてやってきたこともあります。でもそれらについての理解が必ずしもじゅうぶんではなかったりしたので「そこまで考えていなかったけれど毎回のレッスンを積み重ねたらいつの間にか変わった」こともあります。ですからこれからレッスンについてワタシが覚えている特徴を時系列で書いていきます。
4年ほど受け続けたオープンクラスの基礎レベルのレッスンは大きな特徴がありました。レッスンの最初に床に仰向けに寝て一度カラダのチカラを抜いてから先生がカラダをクロスして使うイメージを説明してくださいました。その後片足ずつ2カウントと1カウントで上げて、ときどきうつぶせでもやりました。バーレッスンは両手バーだったのでポールドブラはあまりなかったのですけれどアシは基礎レベルのクラスとしてはいろいろな角度から動かすように構成されていましたしテンポよく進んでいくので回数が多かったです。ここではじめてフォンデュ、アダージオも毎回やることになりました。センターはタンジュ、アダージオ、1番のジャンプ、ピルエット、あとはソテ・グリッサード・パディシャのような組み合わせのときもあればソテだけのときなどシンプルなことが多かったです。なれるまではついていくだけで四苦八苦でチカラも入っていたので夏などは気がついたら顔が真っ赤になって汗が吹き出していました。「脱力しないといけない」のは情報としては持っていましたけれどぜんぜん実践できませんでした。
そのオープンクラスは先生が現役ということで代講が多かったのですけれどそういうときは片手バーで普段のレッスンではカバーされていない細かい点をいろいろ教えていただいたりしました。オープンクラスシステムは理屈の上では同レベルならどのレッスンでも受けられそうですけれどワタシのように初心者レベルの能力だと毎回ちがうレッスンを受けて内容を消化するのはかなりキビシイということもあり同じ曜日で同じ時間のレッスンを受け続けたということがあります。
両手バーのレッスンを週1回だけ続けて1年半を過ぎた頃、今から4年半前にそのクラスに30分の「ポワント入門」が追加されました。大人のバレエではトウシューズを履きたくて習う人もいるのですけれど、ワタシはショーダンスのための訓練と思っていたのとプレバレエの頃、同時期に同じ教室ではじめた人たちが半年ぐらいでトウシューズを履き始めたものの足の爪がタテに割れたり黒くなってしまったり、それでカカトからあしの付け根までテーピングをしてポワントレッスンを受けているのを見ていたので「ケガで踊れなくなったら困るからトウシューズなんてワタシは無縁」としか思いませんでした。
でもオープンクラスにちょうど慣れた頃だったので最初のレッスンの様子を見て「ワタシもトウシューズを履いてみよう」ということで始めたわけです。でもその時点ではまだカカト重心でしたしトウシューズのプラットフォームは半分も床につけられませんでした。ポワントレッスンについてはいろいろエピソードがあり去年このブログにも書いています。ポワントレッスンも30分両手バーでライズアップ、クペ・パッセでパドブレ、ピケ、エシャッぺ、アラベスクとアシに集中できたのと、腰は上げられませんでしたが背骨を引きのばして使うためのよい訓練になりました。ワタシの筋力では最初の3ヶ月ぐらいは全身筋肉疲労になったのでキツくなると腕でバーにもたれかかってやっていましたが幸い(!?)四頭筋が強かったのと最初から身長が1cmぐらいのびるだけ背骨を引き延ばして使えたのでつま先が痛くなることはなかったので続けられました。正しい姿勢もへったくれもありませんでしたがおかげで足底筋と足首、アシ、背中の筋力が大幅にアップしました。30代以降にはじめた大人のバレエでポワントでセンターまで行ける人はどちらかというとレッスンで筋力をつけた人より元の筋力が強くアシの骨格がまっすぐな人が多いような気がします。
カカト重心をつま先重心に直そうという意識はありましたけれど実際には「カカトにのらないようにする」のがせいぜいでしかもO脚のせいで足の親指にはぜんぜん体重がかかっていなかったのが去年細かい筋肉の使い方を教えていただいてはじめてわかりました。でも足の親指と股関節までの内側のつながりはなかったものの股関節からのO脚でしかも関節がすべて硬かったので外側は大殿筋から足の小指までつながりがあったため(小指はもともと薬指からしっかり離して動かせました)骨盤前傾にもかかわらず小指つながりのターンアウト効果で4年半ほど前に2週間ぐらいで「ワタシなりのバレエ体型」に突然変わったのでした。そのほかにも背中側に空気を入れることや足を開く角度をちょっとずつ広げたのはこのレッスンでした。ただターンアウトの角度をちょっと広げただけで左ヒザは2週間ぐらい痛くなることが多かったです。そうこうしているうちに週1回のレッスンにいけなかったとき出ていたレッスンのバーで「軸足もターンアウトするように」ということを教えていただいて、骨盤をまっすぐにできなかったため軸足に胴体部分がドーンと載ってしまっていたもののワタシのできる範囲でのターンアウトで両足が連動して使えるようになっていきました。
ですから疑似ターンアウトともいえる効果の原型がこの基礎のレッスンの段階でほぼできていたと考えられます。その要因は想像するしかないのですけれど骨盤前傾だったものの腹筋は意識して背骨はわずかではあったのですが引きのばそうとしていたため強度があった四頭筋でカラダを安定させて足の小指から大殿筋へのつながりが背中全体というか肩甲骨の下までの筋力強化につながったのかなと推測しています(頚椎はちょうど2年前から一つ上のレベルのレッスンを受けてから半年かけてのばしました)。それからプリエなんですけれど「自然にひらく範囲にしてつま先とヒザの向きをおなじにしましょう」というのはよく耳にします。ワタシもそうしているつもりだったのですけれど昨年基礎に特化したレッスンで股関節から回したとき足先が開き過ぎとの注意を受け直しました。ただそれ以前もプリエのときヒザが外にはひらいていかなかったのですけれど小指側に体重がかかっていたのでヒザ内向きにはなっていなかったのと骨盤前傾ですから巻き込んではいなかったという消極的な理由ではないかと思います。
それから今回ふくらはぎの肉離れになってギブスはしなかったものの2週間はふくらはぎを使わないよう足首からつま先をのばさないで歩いて、普通に立って歩ける状態で足裏の感覚が戻るまで10日ぐらいかかったのですが久しぶりにタンジュをしようとしたら足首のちょっとした角度で足裏とふくらはぎの筋肉のつかう部分がかなり違うということがわかりました。ですから股関節もヒザも足首も硬かったために小指側は筋肉のつながりをねじらせて途切れさせることなく素直に床を使えていたようなんです。
疑似ターンアウト効果についてはワタシの意見なので専門家の方からすると見当違いかもしれません。
その基礎のレッスンでは両手バーでポールドブラがおざなりのままポワントで筋力強化できたのはよかったのですが、長くなったことだしいざ上のレベルに行こうとしたらバーレッスンすらどうにもついていけないということが判明してしまいました。できるパターンが限られるというのも大人のバレエの特徴です。それで一番下のレベルから一つ上のレベルのレッスンを受ける準備をはじめたのでした。
続く