値幅を取るには、ポジションをすぐに手仕舞いせず、ねばればいいのでしょうか?
大きく動いたあと、こう考えるのですが、やみくもに実行すると「居過ごし」で逆行を放置し、時間をかけたうえに損が膨らむ、あるいは完全な取り損ない……こんな悲しい結末を迎えるケースが増えます。
トレードに不可欠なのは、やはり行動力、瞬発力、機敏な判断と行動です。
決して、超目先を狙ってバタバタと売り買いすることではなく、潮目が変わったと感じたときに即、行動を取ることです。
その行動力があるから、ねばるべき場面でも落ち着いてねばりきることが可能になるのです。
イオンと大真空は、12月26日のブログで示した1年間、絵に描いたような見事な結果でした。
もう少し一般的な事例を紹介しましょう。
6407CKDは、長い上昇を取ったあと陰転をみてドテン売りと、わるくない流れですが、上げ下げそれぞれのトレンド途中に、一時的な転換があります。
ダマシといえばダマシですが、中源線における通常の転換とは別の「再転換」というルールで変化が起きている場面なのです。
上昇途中の再転換は、陽線→陰転→すぐに再陽転、という流れです。
下落する途中は、その逆です。
中源線の「再転換」を、詳しく説明しましょう。
中源線では、ポジションを3分割します。
だから、転換時は予定数量の3分の1だけポジションを取ります。
しかし「再転換」では、いきなり3分の2のポジションを取ります。
最終的な予定数量は同じ、事前に決めた3分の3ですが、再転換は「直前のトレンドが続いていたんだ!」と機敏に判断をひっくり返す行動なので、「まずは3分の1」とのんびりせず、サッと倍の2単位を建ててしまうのです。
このあたりが、機械的な判断に人間味が加わった感じで、「納得できる」「中源線のシグナル通りに売買を続ける気持ちになれる」といった意味で、実用性の高さを実感する部分です。
図のように、機敏にポジションを動かすのが再転換です。
- ガクンと下げて陰転(買いを手仕舞いしてドテン売り
- 再び強張って陽転(再転換なので、売り玉1単位を手仕舞いして2単位買い)
- ルールに従い、押し目で増し玉して3/3満玉買いになる
再転換のあとは大きな相場になることが多いので、ちょっとワクワクするのですが、機敏な行動があるからこそのワクワク感です。
瞬発力でポジションをドテンできる、その先も、いつでもドテンできる構えがあるから、トレンドが続いているうちは放置してねばり、結果として値幅取りが実現するのです。