トレードに関する情報は、多くの場合、極めて目先の予測です。
ところが、「明日どうなるか」「来週どうなるか」「何を買えば儲かるか」といった予測情報は、“商業的なウソ”に傾いています。

「ウソ」といっても、平均的な投資家の求めに業者が応えているだけなのですが……平均的な人たちとは、「値動きの発生に力を注ぐ大衆」を指します。

常に高値づかみ……とまでは言いませんが、目の前の動きに少なからず振り回され、決してダメダメな思考や行動ではないにもかかわらず、ちょっとしたことで“ドボン”すれすれを進んでいることが多い人たちです。


でも、誰もが、このグループに入る可能性をもっています。

例えば、「一時的な下げだった。投げる場面ではなく、むしろ買い増しのチャンスだった」なんてことがあります。
カッコよく買えないまでも、下げる前にちょっとムリをしたために投げざるを得なかった、なんて悲しい結末だけは避けなければなりません。

「自分だけ儲かればいい」と考えている、常識的なオトナ、ちょっと積極的に行動しているだけの立派な社会人が、誤ったことをしてしまうのが株式市場という場です。


だから、こんな解説をしている私も、それを読んでいるみなさんも、「自分だって、そんな大衆のひとりだ」という前提でトレードを考えてみるのが正しいのです。

中源線シグナル配信のスタート時に、私たちは次のようなことを考えました。
「いまひとつの状況でも、同じ銘柄を1年間売買し続けたらプラスになる──こう言えたらいいね」

でも、株価のサイクルは意外と長く、1年程度の期間では“わるい”方向に傾いたままのこともあります。逆に、“バンバン当たる”状況もあるわけです。

これらを“均して”考えるのが正しいのですが、この業界には「いいところだけを見せる」「直近で機能するように調節した結果を見せる」といった、ゆがんだ宣伝が見受けられます。冒頭で述べた“商業的なウソ”です。

でも、そんなものに腹を立てたって、一銭にもなりません。
投資関連情報の真実を見極め、それをもとに自分の理想的な行動を考えましょう。

詩人で書家だった相田みつをの言葉を紹介します。

「アレもコレもほしがるなよ」
「雨の日には雨の中を 風の日には風の中を」


トレードで資産を増やすには、自分自身が成功を信じるしかありませんが、実際にやるのは、現実に合わせた「欲を現実にする最短距離」を探すことです。
そんなイメージがピッタリの言葉、実に自然体の姿勢だと思うのです。

「ちょっとできそうだ」というカッコいい売買にあこがれるのではなく、つまらなくてもいいので、確実に実行できる方法を選び、勝ったり負けたりしながらもゼッタイにドボンはしない!


そんなあり方を目指すのが基本だと、私は考えています。
 

 

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