昨日、11月17日のブログで、足し算の思考を否定しました。
足し算がダメなら、引き算です。

世の中のいろいろなことについて、私たちは足し算で臨むことが多いと思います。


ビジネスマンとして「より知識をもとう!」と頑張ったり、メーカーが製品の機能を追加したり、オペレーションの質を高めようとルールを増やしたり……。
でも、引き算してみたり、思い切ってゼロに“リセット”してみることも必要だと思います。

トレードでは「足し算したくなる」のがふつうなので、引き算を意識することの有効性が高くなるという“逆転の発想”です。

カンタンに考えてみましょう。


予測の精度を高めようとする足し算もありますが、トレード機会を増やす足し算もありますよね。これら2つの“複合型”が、相場あるあるです。

「動意づく銘柄を、他人よりも早く知ることができないか」
可能なら、みんなやってますよね。

「保合は逆張りで取って、大きなトレンドには順張りでもいいから乗ってねばる」
そんな器用なことができたら、苦労はありません。

「株はうねり取り、FXと225先物はデイトレ、仮想通貨も積極的に」
金融市場は多数のプロがカネの取り合いをする場です。返り討ちに遭いますよ。

世界中のプロたちと対峙するには、予測をする際の判断基準(要素)も手法も絞り込むのが基本中の基本です。


ゼロにしたうえで、1つだけ選んでみる。しばらくして、「もう1つ足しても大丈夫かな?」と慎重に検討する──この程度が限界です。

1つの手法でも、ついトレード機会を増やそうと考えがちです。
その原因は、「どうだろう……いまいち確信がもてない」という状況に対して、「取り損なったらイヤだ」と考えてしまう心理です。


「わからない」「ビミョー」といった状況を思い切って捨て、「よし、ここだ!」と思える状況のときだけ出動するようにして、「行動の精度」を高めようとするのが正解です。

足し算ではなく引き算だ──ストイックなことを述べましたが、そういったシンプルな姿勢が、複雑かつデリケートな売買行動をうまくコントロールする土台となります。


また、うまく乗ってガチッと取る「理想型」を強くイメージしても、カンタンには「欲しがりすぎ」にならずにバランスを保てるのです。

最初から最後までストイックさを維持する、「やってはいけないことを避けるだけでいい」と提唱する実践家もいます。


でも私は、上記のような土台を前提に「明るくポジティブなイメージ」のほうが望ましい、少なくとも現代人の思考に合っていると考えています。
 

 

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