林投資研究所オフィスは、東京メトロ江戸川橋が最寄り駅。


下り方向の電車は途中の駅から、2つの経路に分かれます。1つは私が乗る西武池袋線方面、もう1つは私が乗ってはいけない東武東上線方面。たまにですが、そちらに乗って連れ去られます(笑)。

どうやら、後者の東上線方面のほうが本数が多いようです。私が江戸川橋のホームに着いて次の電車を確認するとハズレの確率が高いので、はなから期待していないのですが、やっぱりガッカリします。

 

待つか、途中で乗り換えるか・・・なんだか損した気分が生じるわけです。

ときどきホームで一緒になるオジサンは、本数の多い東上線方面に帰るのですが、次に来る電車が池袋線方面だと「チクショ~」と大きな声を出します。
「いや、そこまでしなくても」と思いながら、私に勝利の快感があるのも不思議です。

中源線の勝率を計算してみると、平均して50%を少し割り込みます。
相性の悪い銘柄もありますし、「機能する」と言いきれる銘柄でも連敗する場面があるということです。
結局、どんな予測法を使っても、おおよそ50%の勝率におさまるのが、トレードの現実、金融マーケットの真実なのです。

ただ、使う側の人間に「期待」があるので、「もっと当たるものが存在する」という錯覚が生じます。その錯覚によって情報を見誤ったり、タチの悪い勧誘に引っかかったりするわけです。

慎重に検討して「そこそこ機能する」と踏んで、いざトレード!
すると、まさかの連敗・・・

こんなケースでは、「このやり方、実際の勝率は10%くらいじゃないの?」なんて思いが脳裏をよぎるのですが、そんなことはゼッタイにありません!


もし、本当に勝率10%ならば、常に真逆をやる、つまり「売り」「買い」を逆にするだけで『勝率90%』という驚異の結果を得ることができます。だから、「勝率10%」のルールなど、理論的にあり得ないのです。

「おおよそ50%の勝率におさまる」と述べましたが、出動の機会をグッと絞り込むことで勝率を上げる道はあります。


利益のチャンスを逃す“機会損失”を覚悟で、ポジションを取らずに見送る場面を増やす、という選択です。
これは、とても正しい考え方で、特に裁量でトレードする場合は、休みの期間が脳内リセットの効果も生むので、非常に有効です。

出動の頻度を高くした場合は、どうでしょうか?


ムリに勝率を高めようとすると、「勝率は高いが利幅が限定的」という悲劇に近づきます。勝率のために小幅利食いを優先することになり、避けようのない損失をカバーできなくなるのです。

結論として、多くのシステムトレーダーが「勝率50%」を目安にロジックを詰め、見込み違いの損を抑えつつ、当たったときにねばって利を伸ばすよう努めています。

裁量でもシステムでも「損小利大」の原則は同じ。「当てる」ことを求めるのではなく、当たったときの対応、曲がった(外れた)ときの対処を考えます。

突き詰めると、「当てることを放棄する」という極端な表現にたどり着くのです。
 

 

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