- 前ページ
- 次ページ
相場の業界にはゲンをかつぐ人が多く、取引所の判断で上場する銘柄(例えば新しい指数先物など)は必ず、大安の日にスタートさせます。
縁起物といえば鶴と亀、「鶴は千年、亀は万年」なんて言いますね。
飼っていた亀が死んでしまい、世話をしていた子どもが泣きました。
「おじいちゃん、1万年生きるって言ったじゃないか~」
おじいちゃんは、「ちょうど今日で1万年だったんだよ」──落語のネタですが、ゲンをかついだり強く願ったりしても、裏切られるときは見事に裏切られるものです。
私自身の実体験は、家族と行ったお好み焼き。まだ小さかった息子が「お父さん、ちゃんとひっくり返せるの?」。これに対して「失敗したことはない!」と豪語したのに、カッコわるくひび割れ……「生まれて初めて失敗した」と言ったら白い目で見られて面目丸つぶれ・・・
期待というのは、常に裏切られるのです。
多くの人が錯覚して過剰に期待してしまうのが、「勝率」という数値です。
勝率が高いほうが儲かる──この認識が正しいのか、ということです。
勝ちトレードも負けトレードも「同じ数量」「同じ値幅」ならば、勝率が高くないと儲かりません。また、勝率が高ければ高いほど儲かる、という論理が成り立ちます。
でも現実では、「数量」も「値幅」も一定ではありません。
トレーダーそれぞれの自由裁量によって、大きく変わる部分なのです。
予測の当たり外れは、避けることができません。
「100%当てる」ことは不可能なのです。
もうひとつ大切なのは、
「努力しても勝率を大幅にアップさせることは難しい」
ということです。
ムリに勝率を高めようとすると、以下のような残念な状況に陥ります。
- 勝率を上げる=小幅利食いを優先させる=利幅が限定される
- 小さな利益を足しても、負けたときのマイナスを吸収できない
ですから、実践論では次のように考えます。
・勝率は50%前後がいい(ムリな狙いを設定しない)
・ダメなときの損失を抑える(数量が少ない、値幅が小さい、時間を費やさない)
・“乗れた”ときに利を伸ばす(数量がある、ねばる、時間をかける価値がある)
―来週、5月8日(金)のブログにつづく―
既存のチャートは、タテヨコ比率を無視しています。
表示する期間(ヨコ軸)を固定し、その期間の動きをうまく表示範囲におさめます。
とても便利なのですが、タテヨコ比は銘柄ごとにちがいますし、同じ銘柄でも期間によってちがってしまいます。
例えば、次の2つの値上がりを考えてみましょう。
1)500円→1,000円
2)500円→700円
素直に示したら、次のような感じです。
でも、この期間の値動きを、表示範囲いっぱいにしたら、こんなふうになります。
完成度が高くて、一目でわかるようにするのがチャートの狙いです。
でも、感覚で捉えるのに、その感覚を無視したタテヨコ比のものを受け入れなければならないのです。
これは問題です……
こんな問題に斬り込んだのが、先週の動画です。
ぜひ、ご覧になってください。
日経平均が昨日(4月27日)、大引で6万円を超えました。
先週「6万円を突破」とニュースが流れましたが、株価指数は本来、ザラ場の価格ではなく大引値だけを拾います。
無理やりにネタをつくるな! と言いたくなります。
さて、直近の値上がりは、極端なほど日経平均に偏っています。
個別銘柄は、むしろ売られている感じです。
もちろん、あらためて安値から動意づいた、中段から上げが加速した、といった銘柄もありますが、全体をざっくり見わたすと、個別銘柄の動きは鈍いのです。
日経平均の上昇が即、悲観につながる理由なんてありません。
でも、「このあと、個別銘柄がついてくればいいけど……」ということです。
もっと明確な“底上げ”のあと、今のような「日経平均が上昇、個別が鈍い」状態ならはっきりと悲観に傾きます。
ただ、昨年からの流れで「株式市場への資金流入は底堅い」という認識があります。
私は現在、「警戒しながらも強気継続」というところでしょうか。
ちなみに、イランの戦争を悪材料として取り上げ、投資家を脅かす悲観論ばかり展開していたメディアは、日経平均がザラ場で6万円に達したことを受けて「イラン収束、先回り」なんて表現を使っていました。
あとから、どうとでも言えるじゃない……いいかげんにしろ!
こう思うのは、私だけではないと思います。


