2016年の瀬 南紀ツーリング その1 | ノスタル爺 お気楽余生の備忘録

ノスタル爺 お気楽余生の備忘録

バイクやドローン,アマチュア無線に天体観望、楽器演奏等を柱にいろいろやっちゃうよ

2016年12月24日(土)晴れ
 
●気合入れて出発
 
毎年末に伊勢神宮にお参りしていたが、つい先日伊勢方面に走りに行っているので今年は行き先変更。
南紀をまわってみる事に。
 
●山越えは大丈夫か?
 
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少し心配された紀伊山地の山越えルート。
気温は最低で4度なので、凍結は言うに及ばず寒さも大した事なく快走。
 
●谷瀬の吊り橋(地図上①)
 
何度目だろう。
駐車場は誰も来ていなくて、係りのオッチャンに100円払う。
誰も渡っていない吊り橋に侵入。
真ん中は板が張られているが、たわんでギシギシ言うし心許ない。地元の人は自転車で渡るらしいが・・。
 
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橋のセンターまで行って戻る。足元の板ばかり見ていると54m下の地面の視差で揺れて気持ち悪くなった。前向いて歩かないとね。笑
20人以上一度に渡るな!と書いてある。橋のたもとでは警備員が目を光らせながらスマホをいじっていた・・。
(ま、私一人なんで問題はありません。)
 
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駐車場に戻って係のおっちゃんとしばし会話。
「もう行って来たの?」
「真ん中で引き返して来ました。」
「渡れない人もいるからね」
「落ちた人はいないの?」
「自殺はたまにあるけど、事故ではカメラを落としそうになったオジサンが転落したのと、もうちょっとで渡り切る所で女性が落ちて下の木に刺さって亡くなったのは知ってる。」
「げげげ、やっぱりあるのね。」
「今は板の両側に網が張られてるけど、以前は無かったからねえ」
だって・・。
 
そうこう言ってたら続々とお客さんがいらした。
そもそも谷瀬の吊り橋は観光用の吊橋ではなくて生活用の吊橋だ。
明治22年に大水害があり、住むところを追われた住民の一部は北海道に移住して新十津川町を拓いた。(←これ知ってる人多いと思う)
 
洪水の度に流される丸木橋では生活に支障が出ると昭和29年に村民が800万円余りを供出して橋を架けた。日本一はやはりすごかった。
 
総合お勧め度 ★★★★★
 
眼下につり橋の里キャンプ場が見えている。
ライダーは駐輪・入場・テント一張で1300円か。オフシーズンなら混雑も無さそうだしいいかも。
 
●風屋ダム(地図マーク忘れ 谷瀬の釣り橋の少し下)
 
ダムカードを集める程じゃないがダムは嫌いじゃない。
で、寄ってみた。
 
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偶然だが放水中。これがすごい迫力。いいもんが見れた。
 
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総合お勧め度 ★★★★(ただし放流中ね)
 
●玉置神社(たまきじんじゃ)
 
R168を走っていて標識に気づく。
前から一度行ってみたかったので国道を離れる。
しかし事前準備がゼロ。(何となく評判がいいというイメージしか無い・・汗)
国道から近かったら行ってみるのだが、ナビを見ると意外に距離がある。
 
ネットでは駐車場から社殿まで片道10分とか・・。
時間優先で、また今度来る事に。
帰宅してから調べていると「神様が会う事を許した人が来られる神社」とか書いてある。
自分の判断でやめたつもりだったが、神様に許されていなかったのね・・ショック・・汗
 
●十二滝
 
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R168沿い 十津川温泉から南下すると程なく右側にある。
そんなに大きな滝じゃないけど、なかなかきれい。
那智の滝のミニチュア版?
 
総合お勧め度 ★★★
 
●熊野本宮大社(地図上②)
 
二度目。
無料駐車場が鳥居の西側に設けてある。
年末の忙しい時期なのに、そこそこ参拝者がいらっしゃる。(自分もだけど)
4社お祀りされているので、順番に注意して参拝。
賽銭はどんな小さな社(やしろ)でも100円と決めているのでお金が要って仕方がない。
賽銭なんていくらでもよくて、ご縁がありますようにと「5円」の人もいると聞くが・・。
 
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熊野大社で思い出すのは八咫烏(やたがらす)。
神武天皇の東征の折に熊野の国から大和の国への道案内をしたという三本足のカラス。
Jリーグの守り神として知っている人は多いと思う。
 
旅先ではあまり土産を買わない私だが、サッカー好きの娘に八咫烏のサッカー守りを購入。喜んでくれるかな・・。
 
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境内を歩いていると真っ黒いポスト発見。屋根の上に八咫烏が乗ってる。
ちゃんと回収して郵便は届くと説明書きが。
何かを始めるにあたってゲンかつぎで投函してはいかが? 社務所に葉書も売ってるそうです。笑
 
狛犬の下腹部にはシンボルがしっかり。
 
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参道を20m程西に外れて石畳の古道がある。是非!
 
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総合お勧め度 ★★★★
 
●おとなし茶屋(地図上②)
 
今日は紀伊勝浦駅の近くでマグロ丼を食べると決めている。
事前の調査では「大和」さんが評判がいいが、お店は17時まで。
16時台に夕食を食べないといけないので、お昼は軽く済ませておく。
 
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本宮大社の鳥居のすぐ近くの、おとなし茶屋さん。
メニューはなんと英語併記。そんなに外国人が多いのかえ?
そばを食べたかったけど、うどんは手打ちで、そばは製麺所の麺だと言う。ここはうどんで・・。鳥なんうどんを注文。
 
隣の席には外国人がうどんを食べてらっしゃった。
ほどなく出て行かれたので運ばれて来たうどん越しに聞いてみた。
 
「メニューも英語だし外国人が多いのですか?」
「多いですよ。」
「どうやって来られるんですかね?」
「バスで来られるみたいです」
「隣でうどん食べてらした方も外国人みたいだしね」
「あの人は近くに住んでらっしゃいます。仕事もされてますよ」
「そなの? 奇特な方がいらっしゃるんですね。でも、なんで熊野なんだろう?」
「さあ・・・世界遺産ですし熊野古道もありますからね。ニコニコ」
うどんは伊勢うどんの影響か太め。讃岐うどんの様なコシは無いが出汁も美味しかった。
 
総合お勧め度 ★★★

●日本一の大鳥居(地図上②)
 
日本一と聞くと心がざわざわする。「ここは行っとかないと」
本宮大社の鳥居から徒歩3分程。看板には5分と書いてあったがそんなにかからない。
 
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確かにでかいが、日本一か? 帰宅してから調べてみた。
一位:和歌山県 熊野本宮大社(旧社地) 高さ 33.9m
二位:奈良県  三輪明神 高さ 32.2m
三位:新潟県  弥彦神社 高さ30.16m
だそうです。ちゃんと日本一でしたね。近所の三輪明神が1.4m足したら日本一か・・。なんか足したろかな。笑
 
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熊野本宮大社の大鳥居は近年の建造らしい。上記ランキングの上位はどれもコンクリート製。なんだかなあ・・と思わなくもないが。笑
 
大鳥居の近くには熊野本宮大社が大洪水で流される前の旧社地が残されている。
結構広い。公園じゃなくて神域なので気楽にワンコの散歩をさせてはいけません。
 
総合お勧め度 ★★★
 
●熊野速玉大社(地図上③)
 
来たのは二度目。
ご朱印は前にもらっているので今回は頂かなかった。
こちらも社が多い。
順番が書かれていないので巫女さんに聞いてみた。
 
「特に決まっていませんので、拝殿から右に順番にされたらと思います」との事。
 
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全部で8社あったので、賽銭は100円に決めている私は結構な出費。
最後に恵比寿神社が。
賽銭箱の横に木の台と木槌が置いてある。
そこで思い出す。恵比寿様は耳が遠いので木槌等で大きな音を出さないと聞こえないとか。
 
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誰も叩いてないけど、一度叩いてみる。そんなに大きな音は鳴らなかった。
恵比寿様に願いは届いただろうか。笑
 
帰宅して写真を見ていて気付いたが、拝殿の千木が変わっている。外研ぎと内研ぎが混在している。こんな社は初めて見た。
 
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別に狛犬フェチじゃないけど、違いが気になる。
体の造形が面白い。
顔も目が大きくてマツゲがあるみたい。なんだかかわいい。笑
 
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参道左のナギの大樹 巨樹ハンターの血が騒ぐ。
 
総合お勧め度 ★★★
 
●徐福公園(地図上④)
 
秦の時代に中国から不老不死の妙薬を求めて来日したと伝えられる徐福のお墓がある公園。
徐福は日本の各地で伝説となっており、素人の私にはどれが本当か分からない。
そもそも本当に日本に来たのかどうかも怪しいらしい。
 
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伝説によると熊野市に上陸を果たしたらしく、中国の古銭も発掘されている事から何がしかの外国人が渡来はしていた模様だ。
記録があいまいな時代の事は「・・らしい」としか分からないが、あらゆる物が電子データで記録される現在ははるか数千年の先では明確な記録として見る事が出来るのだろうか。
 
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紙に墨で記録したものは数千年を経ても読めるが、電子データは意外にも100年も待たずに再生不能になるかも知れない。
数千年後の考古学では西暦2000年頃の記録が全く無いという事態にもなり得るなあ・・と余計な事を考えながら公園をあとにする。
駐車場は1時間まで無料の物が公園と道をはさんで向かいにある。
 
総合お勧め度 ★★
 
●マグロ!(地図上⑤)
 
紀伊勝浦の駅周辺にはマグロを食べさせてくれる店舗が多数ある。
詳しくは生マグロマップをどうぞ。http://www.nachikan.jp/oshirase/maguro-map/
 
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数ある店から大和さんを選択。17:00までなので早い目に到着。
到着したはいいが駐車場が無い。停める場所を求めてうろうろするが見つけられず。
仕方ないので歩道の端っこに邪魔にならない様に停める。
(帰宅して調べたら少し離れた場所に有料駐車場があった。何か看板が欲しいなあ・・)
 
大和さんは小さなお店で若いスタッフが数人で切り盛りしている。
机が6つ位で20人も入ったらいっぱいだ。
 
大和丼にするか生マグロ丼にするか悩む。
スタッフのお姉さんに聞いてみた。
「どっちにするか迷ってます・・」
(間髪入れずに)「大和丼をお勧めします。色々な部位を楽しんでいただけます!」
 
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これだけはっきり言ってくれるのも珍しい。迷う事なく大和丼にする。
真ん中に卵が乗ってユッケ状態に。
だし醤油を掛けていただく。「うみゃい!!」
冷凍マグロじゃなくて生マグロだからか。量もたっぷりで満足満足。
これが青森の大間に行くと4000円くらい取られるからなあ・・汗
 
総合お勧め度 ★★★★★
 
●海のホテル 一の滝(地図上⑥)
 
海の際に建つ昭和色の濃い老舗の宿。
楽天の評価も悪くない。
バイクを停めてゴソゴソしてたらおじさんが出て来て屋根のある駐車場に入れさせてくれた。
 
このホテルのいい点は
1.どのスタッフも終始笑顔で気持ちよく挨拶してくれる
2.温泉がとても気持ちいい
3.設備は新しくはないが、きれいに掃除されているので場末感はない
 
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結論として、とても満足行く滞在となりました。風呂なんか三回も入ったもんね♪
次の日に出かけようとバイクの準備をしてたら「バイクの人にはいろいろと役に立つと思いますので、どうぞ」と新しいタオルを持って来てくださった。
また来るね!と言葉を残して出発した。
 
総合お勧め度 ★★★★★(設備が古いのでそのつもりで)
 
●暗い場所を求めてウロウロ
 
怪しいオヤジである。
薄雲がかかっているのか切れの悪い空だが星が見えているので暗い場所を求めてうろうろ。
月が無いのが幸いして空が暗い。
 
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目視でアンドロメダ大星雲や二重星団が見えている。やはりここまで来ると極上の空だねえ。
宮古島で星空を堪能出来なかった仇を勝浦で討つ。笑
 
30秒の長時間露出なので船が動いてぶれてますね。
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