映画館で椅子から飛び上がったのが[危険な情事]なら、自宅でひぃーー!と大声が出たのがこの作品。

キング原作の中でも切ないホラー作品として、またラストの衝撃度という点で[キャリー]は突出しているように思います。



という事で、これまでに映画製作されているものを比較する為に、そのうちの二作品を昨夜観ました。

クロエ・G・モレッツのリメイク版もそれなりに面白かったけれど、やっぱり初代シシー・スペイクス版の衝撃には敵わない。かな。

冒頭のシャワーシーンからプロムの舞台上までは観る側の神経が削られる様にストーリーラインが引かれています。
そして、バケツに入ったアレがキャリーの頭に直撃してからの展開は、観ているこちらの体温が急激に上昇。

このシーン、例えるならば(漫画好きの人なら分かると思いますが)この台詞↓で説明は充分です。
「生かしておく理由が消えました。私、これでおいとまいたしますが。これをぜひ、お受取りくださいまし。」



真っ赤に染まったドレスを纏ったキャリーが、燃えさかるホールをバックにゆらゆらと出て来るシーンは、怖いというより「本当はやりたくなかったのに」という気持ち、哀愁を感じます。

それと、主演のシシー・スペイクスの唯一無二の演技を観ていて感じた事なのですが、デ・パルマ監督作品は[キャリー]はもとより、[スカー・フェイス]も[カジュアリティーズ]も、ラストの〝あの感じ″って初めから計算されていたんだと、今頃になって気づきました。
デ・パルマファンを自認しているにも関わらず、かなり恥ずかしい。。
やれやれ