日中、ドスの効いた存在感この上ない同僚と仕事していると、こういう静謐で上品な作品が沁みます。

ナポリの沖合にあるカプリ島。
そこへ、チリから亡命してきた詩人ネルーダ。
小さな漁村で育ちながら漁師に向かず、郵便配達を生業にするマリオ。

カプリ島の美しい景色を舞台に、詩人から表現する事を教わる「生徒」としてのマリオとの関係性を中心に描く物語。
詩作を通して恋愛や人生を学ぶのだが、マリオは成長するにつれ、言語化能力がたかくなるにつれ、思想に変化が表れ始める。

森羅万象全てのものに「美しさ」を見出すことが詩である事。
この言葉と景色がマッチして、味わい深い静かな感動に包まれた107分でした。

全てのものに美しさを見出す。。
全てのものとは、同僚も含まれる。

今はまだその域に達していないなぁ。

はぁ、火曜日の出社が憂鬱だ。