[浅草キッド]

監督・脚本 劇団ひとり


「義理人情、そして恩返し。これって教わるものじゃないですよね。やはり自然と湧いて来てナンボですよね。」
後輩社員がこの作品の感想として呟いた言葉だが、核心を突いているなぁと感じた。
一部の中間管理職より、若い世代の方が本も映画も詳しいし、精神は健全でしたわ。笑笑。

そして「義理人情より恩返しだ」と、某SNSで連呼していた思考停止型の〝あの人″にも、生涯理解出来ないだろうな。(余談でした)

芸人ビートたけしの青春時代を描いた作品。
師匠である深見千三郎を始め、浅草で夢を追いかける人々の悲喜交々がしっかり表現されていて、寒さ厳しい休日に温めて貰いました。

しかし、柳楽優弥さんの存在感たるや。
映画「ファブル」のヤクザ役にも度肝を抜かれましたが、今回はそれを凌駕していた。

Netflixって世界配信されているから「世界のキタノ」とかのキーワードで国外の方に観てほしいけれど、あの独特の文化は伝わらないかも。