[けんご大賞]がツイッターで話題になっていましたね。

中には、電通が仕掛けた、出版社が売りたい本だ、など批判も多かった様です。
別にいいと思うけど。

タイトルで、作家で、売れているから、誰かが絶賛していたから。など。
購入に至る動機は色々あるけれど、僕は必ずAISASのS(サーチ)はします。
だから、芥川賞や直木賞以外を知らない若い世代が文芸に親しむ切っ掛けになればいいんじゃないの?

高校時代の友人で、出版社の役員をやっている人がいます。
商業出版は、刷部数、原価、広告費など緻密に計算されていて、最終的に黒字作品、赤字作品に分類されるシビアな世界です。
だから、コンビニ、SA,スーパーなど、書店に限定されない雑誌を持っている出版社は強い。と話していました。
まぁ素人の僕での、この構造的不況は想像に難くないです。
映画[騙し絵の牙]でも描かれた文芸誌廃刊なども切羽詰まった現実問題なんだし。

そういう意味では店頭が活性化し、消費者が手に取る切っ掛けになればいいと思う。

因みに、[白鳥とコウモリ]で受賞の東野圭吾の「やった!けいご大賞とW受賞だ」のコメントが最高でしたね。
コメントを出しただけでも素敵なのに、ユーモアで切り返す余裕はお見事です。

そして、批判していた大御所作家や評論家も、実際は余裕なくても、ある様に見せて欲しいものですね。
そうすれば巡り巡って自著も売れ出すかも。ね。