ある漫画家の詩より
正論が不要って事じゃないけれど、正論ばかり言い続ける人って、必ず嫌われる。
正論を言った後のケアまで考えられて、初めて人に寄り添えると思うんだけどなぁ。
「いい事を照れもせず言う人は、警戒した方がいいですよ。」
吉本隆明
「誰が他人の心を理解出来ようか。自分の事もわからんくせに。」
小林秀雄
この言葉は市井の思想家と辛口批評家の言葉だが、私はこの二人に多大な影響受けました。
いつ読んでも目前の霧が晴れていく気がします。
そして、開高健[風に訊け]に出てくる一節でとどめを刺されました。
「哲学って理性で書かれた詩である。もちろん、その理性の詩は感性で裏付けられている。したがって、一度その詩から君が外れてしまうと、いっさいは屁理屈の塊になってしまう。」
開高健[風に訊け]哲学より
開高〜最高〜
これこそ、全否定の原理であり倫理だ。
屁理屈と思う=成長したと思えばいい。
メンタルや体力・時間、そして言葉も上手に運用して行きたいものですね。
だって、言葉に出さずとも(この人、いつまでこんな事言ってんの?)って思われたら恥ずかしいし。
だから〝やってるつもり″の自己検証なんて初めからやらない方がいい。
適当にやっても実体など掴めないし、掴んだと思ってもそれは影でしかない。
〝ゆっくり ゆっくり 踏みはずす″感じにしか見えない。
それより、人間の業を肯定する事の方が大切。
そう、親鸞や立川談志の様に。
性格上、空気圧パンパンな言葉って苦手だけれど、寄り添い、支え合うから「人間っていいなぁ」なんじゃないかな。
知らんけど。
でも、私ならこう考えますね。
自戒の念を込めて。