人物の名前を覚えられずに苦労した高校時代、(別に無理して読まなくても、松本清張を読めばいいや)と逃げていた大学時代。

そして、何年振りかに、今また手にしている古典の傑作。

キッカケは村上春樹の一言だった。


「人間には二種類ある。[カラマーゾフの兄弟]を読んだ事のある人と、そうでない人」


読んだ事は!ある。

これじゃダメだよね。


この物語は、強烈なインパクトはないものの、言葉の砂を投げつけられ、小さな痛みが身体のそこら中に残る様な、そんな物語だと思う


が、一気に読むにはとても辛い。

でも、それでも、手に取って読んでしまう中毒性がある。


宗教、国家、愛憎、血縁、秩序

この世界に存在する全ての概念に対する疑念。


緻密に仕組まれたプロット

完璧であり、原点。
終戦記念日までに読み終えたい。
(今、父親が…の所。先は長い)