Trick or Treat(YOU)
妖艶に微笑んだ唇が血が塗られているかのように深紅だ。
それに反して肌は血の通っていないかのように青白く、触れれば氷のように冷たい。
触れられた部分が、鋭利な物でも突きつけられたように、刺さる冷たさ。
心拍数が上がるのは恐怖よりも歓喜のせい。
燃えるように体が熱くなるのを確かに自覚する。
羞恥よりも、快楽を求めていることを証明している。
美しい深紅の唇から覗くのは、白く光る凶器。
そしてそれを赤い舌で舐めるアナタが恐ろしい。
思わず首をしならせて反らす。
けれど、まるで自ら差し出してしまっただけだ。
舐められる首筋から快感が広がる。
そこに感じるのは狂気。
痛みさえ甘美。
俺の血を吸って、アナタは美しさを増す。
もっと飢えて、もっと喰って。
「俺を喰ってください。」
そう言って、俺はアナタに口付けた。
静かに重ねた唇は、激しく深いものへと変えられた。
口内に広がるのは、己の血の味。
それが甘く感じた。
「お菓子をくれなきゃ、悪戯するよ?」
嬉しそうに、そう言ったアナタの目が本気だったから、最初は怖くて、仕方なく差し出した。
今では差し出しても足りないと思えるくらい、溺れてしまった。
こんなことなら、最初から差し出さずに悪戯された方が良かったのかもしれない。
「アナタをくれなきゃ、悪戯するよ?」
それを聞いたアナタがまた妖艶に微笑んで、俺を誘う。
「幸せです。」
耳元で、そう囁いたアナタの唇がまた俺の肌にキスをする。
愛に飢えた悲しい獣に魅せられた俺は静かに目を閉じて。
「さぁ。もっと喰らえ。」と心で叫んで、優しく体を差し出した。
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本日はハロウィンということでハロウィンネタです!
仮装して回る子供達が“Trick or Treat?”と言い、
言われた方は“Happy Halloween!”と答える。
っていうのがルールなので。。。。
「あなたをくれなきゃ悪戯するよ?」
「幸せですよ。」
が浮かびました(笑)
カカシやイルカという名称はあえて出してないです。
でも、一人称とかでバレバレですかねw
ちなみにヴァンパイアと人間です。
好きな方に当てはめて読んで貰えたら良いなと。
私なりのハロウィンです!(笑)
Happy Halloween!!