フォン・エリック・ファミリー(The Von Erich Family)は、アメリカ合衆国のプロレスラーであった鉄の爪ことフリッツ・フォン・エリックと、彼の息子および孫など親族にあたるプロレスラーの総称である。フォン・エリックス(The Von Erichs)、エリック・ファミリー、エリック一族、エリック一家、鉄の爪ファミリー、鉄の爪一族、鉄の爪一家などとも称される。
アイアンクローを得意技とし、1960~70年代に活躍したアメリカの伝説的なプロレスラーフリッツ・フォン・エリックを父に持ち、その教えに従ってプロレスの道を選び、世界ヘビー級王者になることを宿命づけられた兄弟の実話を、長男ケビンの視点から描いた作品です。
ぶっちゃけプロレスを題材にした映画って、微妙な作品が多いんですよね😅俺の中で面白いと思ったのは【レスラー】と【ビヨンド・ザ・マット】かな〜?あとは【マッドドッグ・ジョー】と【グランマスクの男】は比較的に面白かった印象が…いや、微妙だったのか?(笑)
アイアンクロー
《The Iron Claw》
“アイアンクロー=鉄の爪”を得意技とし、1960~70年代に日本でもジャイアント馬場やアントニオ猪木らと激闘を繰り広げたアメリカの伝説的なプロレスラー、フリッツ・フォン・エリック。本作は、そんな絶対的な権力者である父の教えに従ってプロレスの道を選び、世界ヘビー級王者になることを宿命づけられた兄弟の実話をもとにした知られざる衝撃のドラマ。
いつしか“呪われた一家”と呼ばれるようになったフォン・エリック家は、リック・フレアー、ハーリー・レイス、ファビュラス・フリーバーズといった人気レスラーたちとの激闘のなかで、プロレス界で栄光を築き上げながらも相次ぐ悲劇によって引き裂かれそうになっていきます。そのなかで彼らが辿った壮絶な道のりを、長男ケビンの視点からドラマチックに描いた作品となっています。
主人公ケビンの「子どものころからずっと“呪われた家族”と言われていた」というモノローグから始まる。元ヘビー級王者の父フリッツから指導を受け、“史上最強の一家”になるため、トレーニングを行う兄弟たち。ケビンは「家族と一緒にいたい。一緒ならなんでもできる」と家族との絆を口にするが、弟たちは「父さんの厳しさは異常だ」、「もう耐えられない」と静かにつぶやく。それに対して、父は「フォン・エリック家は勝ち続けるのが宿命だ」とプレッシャーをかけ続け、兄弟たちは重圧に押しつぶされていく。そして、悲惨な事故が起きてしまう。衝撃的な物語以外にも、プロレスラー役を演じるために驚異的な肉体改造を行ったエフロンの姿や、元WWE王者のチャボ・ゲレロ・ジュニアが指導を行った迫真のプロレスシーンなど見どころが満載だ。
1980年初頭、熾烈な競争のプロレス界に歴史を刻んだ“鉄の爪”フォン・エリック一家。父フリッツ(ホルト・マッキャラニー)は元AWA世界ヘビー級王者。そんな父親に育てられた息子の次男ケビン(ザック・エフロン)、三男デビッド(ハリス・ディキンソン)、四男ケリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)、五男マイク(スタンリー・シモンズ)ら兄弟は、父の教えに従いプロレスラーとしてデビュー、“プロレス界の頂点”を目指す。デビッドが世界ヘビー級王座戦へ指名を受けた直後、日本でのプロレスツアー中に急死する。ここからフォン・エリック家は次々と悲劇に見舞われる。いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになったその真実と、ケビンの数奇な運命とは――。
アメリカでナチス・ドイツ・ギミックのプロレスラーとして活躍し、テキサス州ダラス地区(NWAビッグタイム・レスリング / WCCW)のプロモーターを務めていたフリッツ・フォン・エリック(本名:ジャック・バートン・アドキッソン)は妻との間に6人の息子があった(年長者から順にジャック・ジュニア、ケビン、デビッド、ケリー、マイク、クリス)。しかし、長男のジャック・ジュニアは幼少期に事故死。その後、残った息子たちが成長してレスラーとしてデビュー。WCCWをはじめNWAの各テリトリーやWWF、日本の全日本プロレスなどの団体で活躍した。
ところが1984年2月10日、三男のデビッドが全日本プロレス来日時に内臓疾患により急死(25歳没)。次いで1987年4月12日、五男マイクが毒素性ショック症候群による苦しみから精神安定剤の過剰摂取により服薬自殺(23歳没)。さらには1991年9月12日、六男のクリスがピストル自殺で死去(21歳没)。また1993年2月18日には、四男のケリーがコカイン他の違法薬物使用により起訴され、有罪になり、同日に自宅で拳銃自殺を図った(33歳没)。
こうしてレスラーとして活躍していた5人の兄弟のうち4人が10年の間に相次いで病死・自殺などで怪死し、また幼くして事故死した長男を含めて6人中5人が若くして死去したため、フォン・エリック・ファミリーは「呪われた一族」などというレッテルを貼られることとなった。
そして2012年にはケビンの息子でありフリッツの孫にあたるロス・フォン・エリック(長男)とマーシャル・フォン・エリック(次男)がプロレスラーとしてデビュー(ともにプロレスリング・ノア所属)。これにより、フォン・エリック・ファミリーは親・子・孫の三世代にわたりプロレスラーとして活動することとなった。
※但し今回映画の中で六男のクリスのことだけ描かれていないのは、六男のクリスのことまで描いてしまうと映画全体が重くなってしまうから的な事が確か何かの雑誌に書いてあったような気がするが…間違っていたらすいません🙇♂️
プロレスラーという道を選んだことで