小4から塾なしで中学受験に挑戦するキロク

小4から塾なしで中学受験に挑戦するキロク

新4年生の女の子。
3年生の時に中学受験したいと言い出したため、塾を勧めてみると、全力で塾を拒否!
 
4年生から本格的にお受験を視野に入れて、家庭での学習で中学受験がどこまで通用するかの挑戦と、その記録を綴ります。

  中学受験に塾は必要?

金銭的な不安はあるけれど、受験するからには志望校に受かって欲しいと思うのは親心だろう。


3年生になって中学受験をしたいと言い出したムスメには、ことあるごとに塾を勧めてきた。


しかし、ムスメは頑なに塾を拒否する。 


塾というものが、どんなところかロクに知らなかった頃からだ。

 

調べてみると中学受験に塾なしで合格したというブログも少しはあるが、情報量が圧倒的に少なく参考にならない上に、塾なしでは厳しい、勝負にならないという記事のほうが多いように思う。


塾に行かなくても中学受験で合格を勝ち取ることはできるのか?

  塾に行きたくない理由を聞いてみた

中学受験には勉強が必要。それはムスメ自身も理解はしているようだ。だが、塾には行きたくないの一点張り。


その理由を聞いてみた。

 

「塾に行くってなると、毎週同じ時間に、同じ場所に行かなあかんのが嫌やねん。行って帰るその時間が無駄やんか!それに、塾って宿題出るんやろ?宿題なんか学校だけで十分だわ!!」


「学校終わってから行くんやろ?何時に終わるん?8時位?そんなの無理やん。もう寝る時間だし」

  ムスメが塾に行きたくない理由

決まった曜日・時間に拘束されたくない

塾に限らず、一方的にやることを決められることを極端に嫌うムスメ。塾と同じ3教科勉強するにしても、自分で決めた日時に自分で決めた教科を勉強するのはいいけど、例えば、私に今日は国語をやりなさいと言われてやらされるのは嫌な子なのだ。

時間割が決められてることに抵抗を感じるらしい。


思えば幼稚園時代も、周りが学習系や運動系 習い事を始めても、○○ちゃんが行くから自分も行きたい。という、友だちと一緒に○△をしたい。のような主張をすることはなかったし、私が決めて通わせてた習い事も、行けば楽しくて好きだけど、行く時間が近づくと、(そんな気分じゃないのに)なんで行かないと行けないの?と嫌がることもあった。 


その頃から、ムスメの本質は変わってないのだろう。

通塾の時間がもったいない

家から一番近い大手の塾は、ムスメの通う小学校よりも近く徒歩5分!同じく受験を考えている友人からしたら、これはとっても羨ましいことらしい。


そう、行きはともかく、帰宅の遅い塾の帰りは、保護者のお迎えが必要だからだ。


しかし、これはお迎えをする私ではなく、ムスメの言葉。


決まった日時に拘束されたくないし、塾に行きたくないムスメからしたら、そのために費やす時間は一秒たりとも使いたくないのだろう。


時間さえあれば、本を読みたいムスメ。時間ギリギリに行くわけにいかないし、お迎えを待つ時間ももったいないと思うのだ。

一方的に与えられる宿題は嫌

塾の体験をした際に、講義の最初に宿題を回収されたらしく、毎回与えられる宿題が嫌だという。


3年生の1年間、たまにサボることはあったし、私が口うるさく言い過ぎて、突然、なんでこんな勉強しなあかんの!?と爆発することはあったが、家庭での学習を続けてきた。


決して勉強することが嫌いなのではないのだ。


むしろ、ピタッとハマる相性の良い問題集と出会えば、一人でコツコツと進めていけるのだ。


ムスメと、こんな教材はどうだろう?こんな感じで進めるのはどうだろう?と本人の意志を聞いて、ムスメ自身が決めたことは、ほぼほぼ決めたとおりにこなしてきた。

 

正直、小学校3年生がこんなにも真面目に毎日の家庭学習を続けられるなんて、思ってもいなかった。


せっかく学習習慣がついてきたのに、無理やり塾に行かせて勉強嫌いにしてしまうのはもったいない。

夜は早く寝たい

子育ての中で優先してきたのが、食事と生活リズム。極力手作りをし、早寝早起き生活を続けてきている。

低学年のうちは7時半、3年生になった今でも8時にはベッドに入るようにしていて、ムスメ自身も、お泊りや旅行でない時は、8時をすぎると、もう寝たいと言う。

それも無理はない。毎朝5時に起きて家庭学習をしているのだから。

  塾に行かない

ムスメの言い分は、間違ってはいない。


私がムスメに早寝早起きの習慣づけをしてきたし、他の子と一緒だから、という理由を良しとしてこなかった。家庭学習の習慣をつけさせ、この1年間コツコツ勉強できており、英検と漢検に合格という結果を残している。


私が思ってた以上に、目指している生活習慣を身につけているではないか。


塾生以外が受けられるテストは、自分の実力を知るためにも受けるとも言っている。


ひとまず、本人が行きたいと言い出すまでは、塾に行かず自分で勉強してみたいというムスメの意志を尊重してみようと思う。

 

ムスメと家族

2012年4月生まれ。小学3年生。

両親と5歳年下の弟。

幼稚園時代

3歳の夏から小さなインターナショナルスクールに通った。親の期待を上回る速さで英語を習得してくれた。

小学校時代

インターナショナルスクールへの進学も検討したが、5歳離れた弟の誕生により、二人同等の教育をさせることを考えると、金銭的な不安が大きく、また、インターナショナルスクール後の進学先や、費用対効果を考え公立小学校へ入学。私立の小学校受験は考えなかった。

 

1年生の時は同じ幼稚園・保育園同士が固まる中に、なかなか入れてもらえず、行き渋りがあったが、2年生のクラス替えやコロナでの自粛期間のおかげ?か、その後は学校が好きに。図書館に自由に行ってもいいことが分かったことも学校が楽しくなった理由の一つ。

 

2年生の冬に始めた家庭学習で、2年生からの漢字が苦手で学力に疑問を持つようになり、言語聴覚士の友人に相談し、3年の夏に学習支援外来を受診。発達性読み書き障害があることが判明。

 

3年生から起床5時、就寝8時の早寝早起きで家庭学習を始める。1日20分の家庭学習から、時間を少しずつ増やしていき、オンライン英会話の時間も合わせ、約2時間の勉強ができるまでに。好きな勉強は理科と社会だが、家庭学習は漢字と算数が中心。学習支援の訓練により漢字が書けるようになり、自信がついてきた。

好きなこと

好きなことは1にも2にも読書。「本を読むのをやめて、○○しなさい!」としょっちゅう怒られる。本を読むと周りの声が聞こえない。

好きなシリーズ本は「マジックツリーハウス」「レインボーマジック」「A to Z ミステリー」「10歳までに読みたい世界名作」

インターに通っていただけあって、英語が得意。読み書きは苦手だが、オーディブルで英語の本を聴くのが大好き。

英語

母親がバイリンガルに憧れ、生まれたときから英語のインプットを始めるが、語りかけがなかなか継続できず、3歳からインターナショナルスクールに入れる。卒園後は家庭での英語の話しかけと、週1回2時間の英語を3年間継続し、その後オンライン英会話に切り替える。

3年生の終わりに、英検に初チャレンジ。見事初チャレンジで英検3級に合格。4年生の間に上の級を目指すと頑張っている。

発達性読み書き障害

形態認知能力に難があることが分かり、3年生の秋から訓練に通う。複雑な漢字の形をとらえるのが苦手だが、聴力記憶が強いので、担当の言語聴覚士の先生に勧められた、漢字のカードで漢字を語呂合わせで覚える。この方法がムスメに合っていたようで、半年で1年生から3年生までに学習する漢字を覚える。

漢字能力検定8級(3年生相当)を受験し見事合格し、苦手意識の強かった漢字が好きになる。

将来の夢

将来の夢は冒険家と作家。空想することが好きで、物語の構想をいつも考えているらしい。憧れている作家はあんびるやすこ先生とメアリー・ポープ・オズボーン。

(2022年3月)