お客様の輪の中心でバイオリンとチェロが向かい合って弾くという、普段とはまた一味違う雰囲気も楽しんで頂けたのではないでしょうか。
フラットなスペースだったので、適宜回転するなど立ち位置を変えないと、背中しか見えないお客様もいらっしゃる事に途中で気づかされ、位置を少し変えたりしましたが、その点、今後は少し工夫が必要かなと感じました。
私達演奏側は、演奏がとにかく楽しくて、リハーサルも楽しいのですが、そこに聴衆が加わると更に楽しくなります。麻薬の様ですね!
当日の演奏曲目です。
エルガー/愛の挨拶
バッハ/インヴェンションより1.4.8.12.15番
サンサーンス/白鳥
ドヴォルジャーク/ユモレスク
ストラヴィンスキー/イタリア組曲
ハルヴォルセン/ヘンデルの主題によるパッサカリア
マスネ/タイスの瞑想曲
ラヴェル/ヴァイオリンとチェロの為のソナタ
ピアソラ/カフェ1930
ギス/God Save the Kingの旋律による華麗にして協奏的な変奏曲
ピアソラ/リベルタンゴ
モンティ/チャルダッシュ
バッハのインヴェンションはピアノで弾くのとはテンポも曲想もまた一味違う感じに作り上げています。サンサーンスの白鳥はなんとバッハとの融合。ハルヴォルセンのパッサカリアは弾くたびにステージ上で細かい部分を少しずつ変えあって楽しんでいます。最近はパッサカリアはもう本番でしか演奏しない(特にリハーサルをしない)ので、お互い「今日はどう出てくるのかな?」という具合に楽しんでいます。そして毎回暗譜での演奏なのでより自由に会話し合えます。
タイスは巷でよく聴く解釈(要するに楽譜通り)はあまり好きではなく、私の独自のこだわりの解釈での演奏、ピアソラ2曲は知人の作曲家の編曲によるデュオ特別バージョン、ギスはとにかく超絶技巧、そしてチャルダッシュには仕掛けが幾つもあり、それも毎回少しずつ違います。
ラヴェルとストラヴィンスキーは精巧な作りなので、神経を使います。
来月の西日本ツアーは大体このレパートリーを携えて行きます。
ツアーの詳細は後日アップします。
4月27日の札幌公演もいよいよチケット発売開始です。北海道の皆さん、札幌ルーテルホールでお待ちしています!各プレイガイドで購入できます。
札幌では、ピアノの高美希子さんをゲストにお呼びし、チャイコフスキーのトリオ「偉大な芸術家の思い出」も演奏します。
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余談ですが、20日のデュオコンサートの翌朝6時台に家を出なければならなかったのですが、さすがに寝坊しました。家を出る予定の時間の5分前に起床です…
でもご心配なく!仕事にはギリギリ間に合いました。