政略論には悪口がどれほど危険であるかを述べております。

 

人を傷つけるだけならず、自分を危険な目に追い込むことかということも。

更には有能な指揮官たるものは、部下に対して出身地や身分などによる差別や悪口を戒めるように強く述べております。

歴史をみても悪口は敵の戦意を向上させるだけで、弱体化させることは一切ありません。

悪口によって指揮が高くなり、さんざんに敵を打ち破った後の捕虜に対する残忍な行為にも及びます。

 

現代社会においても金品を盗まれて殺人にいたる例は多少なりともありますが、悪口誹謗中傷によって殺人を引き起こすことは枚挙にいとまがありません。

 

韓非もこの悪口に関しても、虎の威を借る狐、猛犬と揶揄しております。

 

つまりは上の人間には媚びへつらい、下の人間に幅を利かす。

そして告げ口、誹謗中傷で都合の悪い人間を排除する。

 

すると下の人々はいわゆるお局の顔色だけを伺い、君主や指揮官の目はふさがれてしまうと。

 

自分自身も悪口は言わずに生きていきたい。

 

そしてもし人の上に立つ立場になるのなら、部下には悪口誹謗中傷はさせず、告発は受け付けても告げ口は受け付けない人間になりたい。