未来の卵 | SLE おひとりさまの高齢出産・育児 in ニューヨーク

未来の卵

今朝のWSJ新聞(ウォールストリートジャーナル)に載っていた新医療技術の話題。

科学者がヒトの卵巣から採ったステムセル(幹細胞)を卵子に変えることに成功したそうだ。

凄いなあ、まだ実用化されるには長い月日がかかるのだろうけれど

いずれ男性と同様に女性も何歳になっても自分の卵子で子供が持てる時代が来るのだろう…

そうしたら真に男女平等だ!

この研究はまだ早い段階だそうだ。

ヒトの卵子はとても不安定で、自然なものでもいろいろな遺伝子の不具合が多いので

人工的にステムセルから作るとなると更に不具合の確率は高くなるという。

もしこれによる不妊治療が実現すれば、

卵子でなくステムセルを採取して凍結しておくプロセスになるそうだ。

ステムセルは卵子の大きさの10分の1で、その分水分が少ない。

だから、凍結解凍プロセスによるダメージが少ないのだそうだ。
 
出産年齢にあるアメリカ人女性の役1割が不妊に苦しんでいるとのこと。

これまでの生物学者の考えでは、

女性の体の中で自然に減っていく卵子の数を増やす方法はないと信じられてきた。 

ところが、2004年にネズミの卵巣内に卵子を作るステムセルがあることが発見された。

そして2009年には中国でネズミのステムセルから作った卵子で子供を作ることに成功した。
 
アメリカでは人間での実験は道徳・法律上は出来ない為に、

今はその研究チームはスコットランドでヒトの卵子で研究を行っているそうだ。

将来的にヒトのステムセルから胎芽を作るのが目標だそうだ。
 
まだまだ遠い道のりだろうけれど、よくそんなことを思いついたものだ…

ほんとに驚きました。