陪審員 | SLE おひとりさまの高齢出産・育児 in ニューヨーク

陪審員

今週初めて陪審員に召還された。

知り合いが子供の出産証明書を持っていったら5年間先延ばししてくれた

と言っていたので、私もとりあえず見せてみたが

私の場合は正規で雇用されているので関係ないと言われた。

それはそうだな。

もし私が専業主婦で、陪審員をやるためにナニーを雇わないといけない

状況ならば お役目を先延ばしにしてくれるというわけだ。

1日で終わるものかと思っていたら、

陪審員6人と予備4人を選ぶのに、今日まで4日間かかった。

移民弁護士しか縁のなかった私には、なかなか興味深く面白かった。

私は今回は選ばれなかったけれど、もし選ばれたら長くて6週間くらいかかる裁判だった。

もし娘が風邪でもひいたら他に看病する人がいないと言ったのも

選ばれなかった理由だと思う。

あとは、裁判の内容がちょっと私には向かなかった。

80~90代では肺がんで亡くなった5人の人の遺族が、

その人たちが30年以上前に1~2年勤めていた会社の機械の部品にアスベストが

使用されていたことを知らせていなかったことを理由にその会社を訴えているというケース。

しかもその5人の人たちは喫煙者だったという。

私自身15年間喫煙者だった。

SLEの発病と同時にやめることができた。

病気になって初めて、どんなにタバコで体が泣いていたかを身をもって感じた。

しかも喫煙と肺がんの関係もよく知られている。

80~90代ならば、充分に長寿をまっとうしたと私には思える…

それぐらいの年になるとがんを患う人はたくさんいる。

私の親戚も80歳くらいで癌で亡くなった人が多いし、叔父は60台で癌で逝ってしまった。

皆喫煙していなかった。

それに今だからこそアスベストは肺がんを引き起こすと知られているが

40年前の当時はちがう。

しかもその会社がその機械を製造したわけではない。

もし遺族が勝訴して何億円もの大金を手にしたら

優雅なバケーションにでも行くのかしら?

私には遺族が勝訴する図が描けない。

このケースでは私の考えは偏ってしまうと感じたシラー