初めてのIUI (人工授精) その2
1時間が経って、Andrologyラボの解凍テクニシャン(?)の人の所に行った。
ほどなくその人が、フタのついた小ぶりの試験管のような容器にほ~んの少し、なにやらピンク色の液体の入ったものを持って現れた。
これがそのイメージです!
そして再度、名前と精子バンクとドナーIDを確認して、私は試験管と書類にサインした。
解凍時と、最洗浄後の精子の分析結果の紙を渡された。
これは大変興味深いものなので テクニシャンの人にコピーしてと頼んだら、ダメと言われた。
そしてその書類と試験管を持って、再度階下の不妊治療専門フロアーのチェックインカウンターに戻るように言われた。
不妊治療専門フロアーの受付の女の子たちはよく気がつくし、きびきびしていて愛想もいい。
もちろん精子分析結果を快くコピーしてくれた。
そして名前を呼ぶまで待つように言われた。
もうその頃は10時半近いので、待合室には殆ど人はいなかった。
明らかにもう一組IUIを待っているレズビアンのカップルがいた。
上の階のAndrology待合エリアでも一緒だった。
彼女も私と同様な試験管を持っている。
でもパートナーがいて、ちょっと羨ましかった。
私はその試験管に入った精子をブラにでも突き刺しておいて人肌に保つべきなのか、それとも言われたとおり指でしっかりと上部を持っていればいいのか迷っているうちに名前が呼ばれた。
部屋のひとつに誘導されて、ここに試験管を置くように、とナースがコットンの詰まったガラス容器を指差した。 これがイメージ。
準備して待つこと10分位で、お人形のように愛らしい、金色の巻き毛を垂らした若い20歳くらいにしか見えない美人テクニシャンが入ってきて、私に自己紹介した。
ス、スゴ~イ、可愛い顔して彼女はこんなお仕事を毎日してるんだ~、と内心びっくりした。
どうして精子がピンク色なの?と聞いたら、これは保存剤で、2日くらい精子が生きるようにしてあると言った。
それは本当だろうか?
私は解凍精子は8時間くらいしか生きないとどこかで読んだので、本当ならばオドロキだ!
そして、手馴れた手つきで、ものの3分くらいで私の子宮の一番奥深い部分、卵管の入口に一番近いあたりにそのピンク色の液体をCatheterと言われる器具で注入した。
痛みはなく、毎年やる子宮頸がん予防のパプシミアーテストの方が痛いくらいだ。
IUIの直後は15分くらい横になっているように、
2日間は運動を控えるように、
2週間後に妊娠を調べるので血液検査に来るように、と言われた。
どう考えてもIUIの後は出来る限り長く横になって 立ち上がらない方がいいと思ったので、なるべく腰を高くするように枕を腰の下にいれて、30分間そこに居た。
フクザツな気持ちだったけど、これで成功するかなー と淡い期待であふれていた。
今晩は久々にお肉料理を食べようかなと考えた。
その後会社についたのは12時半くらいだった。
私が午前中病院で何をしてきたかなんて とても言えない!
お腹もそんなに違和感は感じられないし痛みもない。
この3日間、毎朝6時前に起きていたので、さすがに疲れた。
夜は早くベッドに入ってぐっすり寝ることにしよう…